モルモットのロコは、ただ安らかに

娘からの突然の電話。

仕事中だったため掛け直すと、涙ぐむような沈んだ声で
「ロコちゃんが死んじゃった.......」

うちに来て、丸5年になるモルモット。

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ここ1ヶ月ほど体調が悪く、病院通いとスポイトでの流動食。
それまでは「ちょっと静かにしなさい」と言うほど、病気をすることもなく元気に過ごしていた。

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最後は眠ったまま動かなくなったらしい。

何と言っていいのか.......

「情操教育のため」に生き物を飼うというのは、自分の中では間違いだと思っている。
命あるものを子供の知育玩具の感覚で捉えるのは、ただの傲慢だと感じてしまう。

そうは思えど、たかだか小動物1匹死んだだけで、自分はどうこう思わない矛盾した人間だとも思っていた。

........が、実際はそうでもなかった。

いつも、夜中に帰宅しても足音が聞こえるとガサガサ動き回り、エサをねだってケージを噛む音も聞こえず。
気に入った固形のエサと牧草しか食べないから、店で見掛けるとまとめ買いしていた開封もしていない袋もそこに。
冷蔵庫にはタッパー分けしたニンジン、小松菜、レタス。
それらを流動食にするためのミキサーもキッチンにそのまま。

もういるはずもなく空っぽのケージの前を通るたび、姿を探してしまう。

怒ったり、なついたり、感情を表す哺乳類というのは情が移ってしまう。

娘は「もっとお世話してあげたらよかった.....」と泣いていたけど
本来、モルモットというのは自然界には存在しない種で、人間が品種改良で造った生き物。
別の意味で使われる「モルモット」という単語が示すように
ただ実験台とされてきた事を考えると、のほほんと生涯を終えられただけ幸せだったであろうと。

今晩は、ペット専門の葬儀屋で葬儀の予定。



お疲れさん、よく頑張った。

至らない飼い主たちやったけど、また生まれ変わったら、うちにおいで


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