ウサギの病気・斜頚

先日、うちで飼ってるウサギの「チョコ」を見ると、何となく首をかしげた形で姿勢に違和感が。

ウサギを飼うにあたり何処かのページで読んだ事がある「斜頚」という症状なのかと。

~以下~

前庭の機能不全によりウサギの頭部が左右どちらかに傾いてしまう疾病である.
原因として中枢性と末梢性がある.
中枢性;髄質や小脳の問題であり,微胞虫症が代表的である.
末梢性;内耳炎の原因菌としてPasteurella multocidaが分離されることが多い.
 微胞虫症(E.cuniculiの感染)は若齢のウサギに多く見ることができる.感染後1ヶ月は発症しない.また治療は困難であり,予後不良である.
中耳炎は抗生剤による治療により改善を見ることがあるので,斜頸を呈しているウサギには治療を施すことは有用である.


【 臨床症状 】
臨床症状は次のようなものである.
1) 斜頚
2) 眼振
3) ローリング
4) 食欲不振/腸炎

1) 斜頚
頭部を右か左に傾けたままになる.
2) 眼振
眼振は本症の初期に見られることが多い.治療に反応すると消失することも多い.
3) ローリング
頭部の傾いている方向へ回転してしまうことがある.こうなると移動や採食も困難となる.
またローリングにより脊椎の損傷や外傷を招くことがあるので,タオルなどでローリングしない様に保定しておくと良い.
4) 食欲不振/腸炎
斜頚の初期には食欲不振が見られる.そのため腸炎も併発することがある.
症状が安定してくれば,斜頸のまま採食は可能.

IMG_2474.jpg


ある日突然といった感じだったため、とりあえず動物病院に連れていく事に。
モルモット「ロコ」の際にも診てもらっていた、ナイル動物病院へ。
この動物病院、エキゾチックアニマルのような珍しいものも診てくれるという事で
かなり遠方からも来院するらしい。

麻酔注射で寝かされ、レントゲンやらあれこれ調べてもらい、骨や筋肉には異常はなく
どのタイプのウイルスが原因で斜頚になっているのか、血液検査をしてもらう事に。
【微胞子虫症】
症状:肉芽腫性脳炎による斜頚・痙攣・旋回・麻痺
感染経路:感染うさぎの尿中に排出された微胞子虫胞子が口に入る事で感染


【パスツレラ症】
症状:斜頚・呼吸器障害・鼻炎・結膜炎・膿瘍・中耳炎
感染経路:病原菌を含んだ鼻水との接触や、くしゃみなどの飛沫によって感染

病院で貰った説明書そのまま転載。
この血液検査で上記2種類のどちらかがわかるらしく、原因がわかればそれに対応する薬を投薬していくとの事。
結果がわかるまでは抗生物質で進行を抑制するような感じ。

とりあえずは平行感覚が狂ってるような感じらしいので、走り回ると眼球を打って怪我したりするので
ケージ内から硬い物は極力取り除き、庭もおあずけ。

本人は自覚症状はないのか、首が若干傾いてる以外は食欲も旺盛で水もよく飲む。
「ここから出せや!」と言わんばかりにケージをつつきはる。

抗生物質は注射器のようなもので、無理矢理口に突っ込んで飲ませるが
これがまた、嫌がる嫌がる.........
前足で口をガードして、それでも飲ませ、暫くは口の中に溜めてはるが、そのうち渋々飲み込みはる......

早く検査結果が出て、治療の方向が決まってほしいものである。
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