事故から1週間が過ぎ、これと同時に娘の手術からも1週間が経過。
しかしながら残念な事に............
親類縁者は
「こんな時に何やってんの!」近所の人らは
「お父ちゃん、また伝説作ったね」同僚においても
「おまえの怪我より娘ちゃんどないよ?」皆、私の事など二の次.........こういうのは今後恐らく、事ある毎に語り種となり
その都度、へらへらと引きつった笑いを浮かべるのであろう未来が見える。
と、そんな事も考えられるほど、娘は順調に回復。
術後4日目ぐらいから携帯で電話してくるようにも。
入院してる病院は小児病棟ながら、余程の重篤な状態な場合は院内の宿泊施設を利用できるが
それ以外は赤ちゃんであろうが、面会時間がくれば親は閉め出される。
全ての親が付きっきりになれるわけもないし、親がいると甘えて治療が進まないというのも聞いた事もある。
これはこれで平等に徹底されていて良い方針だと思う。
そして娘。
部屋は4人部屋。
向かいのベッドにはよく友達が見舞いに来てみたいな話で盛り上がってる、足を手術したらしいややアウトローぶった中学生の女の子。
友達も同じような感じで
「入り口んとこにポリ(大阪では警察官の意味)おったわ」
「マジで!?」といったように、「で?」とオチもない訳のわからない会話をしてはるが
それ以前に、そこにいたのは
誘導の警備員だろうがと............
多感な時期なのであろう、
「男ってさぁ~」などと上から目線の小悪魔モードな話しぶり。
「小悪魔どころかドラクエのトロルみたいなモンスターが、いい加減にしろ」などと吐き捨てる事もなく、ほのぼのとやり取りを見ている。
残り2つは小さい子が短期で入れ替わる感じながら、中には夜ずっと泣いてる子もいたり。
腹の傷が痛む事がある娘も、その泣き声と痛みで不安になり布団に潜って電話をかけてくる。
「パパ、明日来る時は楽しいもの持ってきてね」普段
「迎えに来て!」以外、娘から電話掛かってくる事などありえないため、心境は察する。
「何を持って行ったらええの?」出てくる言葉はゲームに漫画。
それも女子児童向けのようなタイトルばかり。
TSUTAYAで降ろされ、奥さんが別のところで買い物してる間、言われたものを探すが
私は右手は三角巾で吊り、左手首周辺は聖衣のようなガッツリしたサポーター、肉が削げて、まだヒザの皮膚が突っ張り、足を引き摺るといった非常に目立つ状態......それが少女漫画コーナーを物色して見つけた目当ての漫画数冊片手に、ゲームコーナーの店員に
「わがままガールズとかいう3DSのソフトあります?」「このおっさん......
この怪我を負ってまででこのチョイス...ただ者ではない」そんな心の声が聞こえるようで頭が痛い...........
そんなこんなで、今なら言うたもん買ってきよると調子に乗った娘は、
タブレットPCまで言い出す始末。
病院内は
Wi-Fiなど無いため、私の携帯を
デザリング契約させて、タブレットで
「にゃんこ大戦争」病院での食事も、元々「おかゆ」のような水っけのある米が嫌いで、残してばかりいたが、フツーの米に変わった途端、バクバク食べてはる。
エコー検査も問題無く、土曜日には退院予定。
また家は散らかり、やかましくなるのであろう。
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