私がバイクを降りると決めて、リアルな人間関係も含めて「バイク乗りたいけど、どうしよっかなぁ」と話される事しばしば。
という事で、変態内容ばかりではなく、たまにはバイクに関するものをと
「これから大型バイクに乗ろうかどうか迷ってる人」向けに書いてみたいと思います。
結論から先に言うと
「よっぽど乗りたい車種がある」これが大切かと。
これからツラツラとネガティブな事ばかり書いていきますが
大型バイクというものを所有している時に思った正直な感想で、私自身は「ネガティブ<<<所有感」でした。
安い金額のものではないのと、お金で済まないものがつきまとうのも感じた上で挙げていきます。
「それでも乗りてぇ」と感じて頂けたら後は突き進むのみだと思いますので、参考になればと。
まず
(他の地域は知らないので、大阪という条件で)大型は通勤に使うには不便。
常時渋滞してるような場所なら、125cc最強。
(原チャはすぐ捕まるので)そして盗難
(大阪は盗難件数多い)の心配。
こればかりは100%安心というのが無いため、何処へ乗っていくにもバイクから離れると
「パクられてへんかな?」保管状況により、家に置いて出掛けても
「ちゃんと停まってるかな?」と落ち着かず。
また、傷だらけになる可能性の高い、チャリもバイクも混在するようなカオスな駐輪場などまず停めようと思わなくなるため
何かの施設へ行く場合
「安心して停められるかどうか?」から考えてしまい、行き先が限定されがち。
週休2日の会社員として年間通して考えてみると
有給休暇や祝日絡めた連休があったとしても、まずバイクを快適に乗れる期間というのは春と秋。
大阪であれば、女に乗るよりバイク好きなら真冬でも乗れない事はありませんが
地域によっては多雨であったり雪で物理的に無理な場合も。
車より体力使うため、ロングツーリング翌日は休日が望ましい事や天候も考えると
仲間内で予定合わせたツーリングで、12月1月2月の真冬を外したとしても
月1回、
年間9回できれば万歳。
大型は通勤通学買い物といった実用的な使い方ではなく、レースやツーリングといった特化した使い方が殆ど。
そこに税金、任意保険
(付けるのであれば)車輌保険、盗難保険は動かさなくても毎年かかり、車検も。
ハイスペックであればある程、各種オイル類はマメにメンテの必要もあり、タイヤや制動系ケチると即死。
冬眠期間はタイヤの劣化防ぐため、フロント、リアともにスタンド立ちができるスペースも必要。
(隼でフツーに乗ってハイオク15km/Lぐらい、プリウスでレギュラー20km/L以上、戸建てなため駐車場代も駐輪場代も無しという条件)年間通すと、1km動かすための単価は多用途で使う車より遥かに高くなるのが実情。
大型二輪など公道走る車輌の中でも趣味の極みのような乗り物。
「これ!」という車種が無く
「予算内でとりあえず~」といった具合に妥協してしまうと
使用頻度や実用性が頭に浮かび、後悔する可能性が高くなるかと。
走行距離も極端に少ない中古車見ると、私がエリシオン買って半年で売った時のように
前オーナーは
「こんなはずじゃ...」と思ったのかと勘ぐってしまう。
私にとっての隼は、色んなネガティブ面を差し引いても「乗りたい」と思えるバイクで、他を我慢してでも維持したい物だったため乗ってこられたところが大きく、それに見会う所有感と価値のあるものでした。
「今、視界にあるどの乗り物よりも速く走れる」この感覚を知るだけでも、乗る価値はあると思いました。
ここまではお金さえあればどうにでもなるものですが.........
お金でどうにかならない場合があるのが怪我。
パワーがある=加速がスゴく、コケると大怪我になりやすく
重量ある分、立ちゴケでも足挟むとダメージもデカい。
(同僚のおばちゃんライダーが、ラリーなんかに出そうな大型のオフ車で立ちゴケして、大腿骨骨折)怪我は自業自得として、そこから困るのが仕事。
保険やその他で傷病休暇中は生活費には困らなくても
会社というのは何故か車で事故って休職よりも、バイクで事故って休職への視線が冷たく
「責任感の欠如」みたいに捉えられ、復帰後がなかなか大変。
仕事なんて代わりはあるとはいえ、積み上げてきたものが大きいほど、心理的な圧迫も大きいかと。
そして代わりが無いのが家族であったり恋人。
私の場合、ハンドル握る仕事上、事故に接する機会も多く、その対策を練ったりというのも業務。
ここ5年ほどは、半年に1回所轄の警察官が行う安全運転講習も受け続けていて
毎回、聞いた内容は自転車でウロウロするようになった娘に話している。
(先日受けた時に観た最新版のDVDは、元シブガキ隊の布川が出演しており、4人家族で新築戸建て購入
→現地下見の時から引っ越し後も親切にしてくれた近所のおばちゃんの娘が婚約するという話を聞いて「おめでとうございます!」
→布川は大口顧客との契約を取ったりで仕事も順風満帆
→役所勤めの同級生が海外栄転となり、お祝いに布川の後輩が開いた店で飲み会
→同級生を送った後、酔いで信号見落とし、青信号で横断中だった、婚約した近所の娘を盛大に跳ねる
→娘は意識不明の重体
→布川逮捕され、なぜか正直に状況を説明する
→同級生は公務員という事もあり、飲酒者の車に同乗した事で懲戒免職
→運転者に酒を提供したという事で、後輩の店は閉店に追い込まれ、後輩一家は路頭に迷う
→布川釈放後、跳ねた娘のお見舞い行くと、看護婦さんが「先程お亡くなりになりました」
→娘を亡くし気が狂ってしまった母親に廊下で土下座
→布川嫁は近所の冷たい視線と子供がイジメに遭いだした事で実家へ逃亡
→布川虚脱状態でエンディングという、全く救いのない内容)話を戻し、日頃から自転車とはいえ「運転」というものに対しては私から話を聞く分
やっぱりどう見ても、コケたら怪我するバイクに私が乗っているのは心配だったようで
ツーリング前なども「何処まで行くん?何時に帰ってくんの?」と、よく訊いてきていた。
女にしても
「バイク乗ってるって知ってる間は、たばこ吸わんと願掛けしてんねんから」と、意味不明な儀式を。
うちの奥さんは、父親を仕事中の交通事故で亡くしてる事もあってか
「趣味も仕事も乗り物やから、いつでも覚悟はできてます」(実際は「早うお逝きなさい」なのかもしれないが)乗ってる時は、こういった重みがわかってるようでわかってなかったなと。
私が思うのはこんなところです。
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