夏頃に、ちょっと宮崎県に行こうかと。
目的は
「墓参り」元々、親父が宮崎出身で、私の名字もその字でその読み方は九州独特というものらしい。
ひいひいじいさん辺りが博打で全財産失い、息子を養子に出したのか売り飛ばしたのかで名字は変わったらしいが、それまでの名字は
「黒田」先祖を辿れば
黒田孝高、通称
「黒田官兵衛」の一族に繋がるらしいが
家系図見た事もないし、博打狂いの先祖の与太話など知ったこっちゃない。
この黒田官兵衛の鎧.........

恐らく
「また味噌汁茶碗が偉そうな事言うとるで」と、ポロッとこぼして成敗された農民
もしくは明治時代の
「平民名字必称義務令」か何かの時に「とりあえず知ってる名字付けとけ」ぐらいのノリの果てが先祖であろうと、私の血が囁く.......
しかも
厚かましさが我が家系なのか、全く他人であろう黒田官兵衛の本名
「黒田孝高」から一字取り、私も親父も
「孝」の字を入れられている。
ただ、
無双OROCHIでは魔族扱いのビジュアルとはいえ
実際は大きな破綻なく天才と謳われ、豊臣秀吉に自らの立場を脅かすほどの才能を認められてると知るやいなや
身の安全を守るためさっさと出家するといった人間臭さも持ち合わせ
歴史上の人物として、個人的に好きな武将。

と、いきなり話が逸れたのを戻し、親父の実家は
日南市の
北郷町とかいうとこで
住所には
北河内だったか
坂本だったかが入っていたような.......
幼い頃、小学校に上がるかどうかぐらいに初めて行って以来、トラウマの地。
・テレビの番組が2つか3つしかない
・風呂は薪で焚くゴエモン風呂で、フタを沈めても体重軽いと浮くとかで、下駄履かされて風呂入った記憶
・トイレは家の外にあり、デカいクモやゲジゲジがたくさんいるボットン便所
・やたら「マムシに気をつけろ」と言われる
・干した洗濯物の靴下からムカデ
・朝、定時になると柱に据付けられてるスピーカーから空襲警報のようなサイレン
・道を走るのはトラクターか牛車が殆ど
・家に般若やおかめ等、あちこちに面が飾ってあり、とにかくコワくて仕方がなかった田舎や都会という感覚はなかったが、日本むかし話に毛が生えたような宮崎の家は、退屈と恐怖の印象。
夏休みや冬休みに、ばあさんのとこに行くとなるとフツーは嬉しいのであろうが
私にとっては苦痛でしかたなかった。
私が18歳の時、バイクで事故った同時刻頃にばあさんが亡くなり
親父のアニキが一人で住んでいたものの、その2年後ぐらいに鬱病で首吊り..........
以来、お化け屋敷のような家も取り壊された。
墓参りは私が24歳で結婚した時が最後で、その家の裏山の奥にあった
これまた昔のゲゲゲの鬼太郎に出てきそうな墓場に墓参りしたのが最後。
そして25、6歳の頃、何処かで書いた気もするが
体を悪くしたうちのオカンのために自分の貯金を頭金にして、同居できる広さのマンション買ったうちの奥さんの前で、まだ1歳ぐらいだったうちの娘に酒乱の親父が暴力......
うちの奥さんは娘抱えて家を飛び出し実家へ.........
喉の手術で入院してた私は家に戻って親父と話をしたが
結局
「嫁なんてもんは、家の中では一番身分が低いもんや」と、いつの時代の人間だこのボケは?みたいな観念は変わる事もなく......
「オカンに金ぐらい残すように迷惑かけんと死ね」と、私が言った親父への最後の言葉から約12年。
親父は8人兄弟で次男の末っ子なため、独身だったアニキが自殺してから、旧い言い方すると私が本家長男。
最初の頃は、親父の姉らが
「お墓はどうするの!お父さんと仲直りしなさい!」みたいな電話をしてきたが
「やかましいわクソババア、いつも金も出さんくせに口だけ出すなや」を繰り返すうち、一年も経たず親戚からの連絡もなくなった。
元々、突然暴れる親父からすぐに逃走できるよう、小さな頃からベッドの枕元にはクツとリュックを置き
住んでた団地が1階だったため、よく荷物持って窓から飛び出したもの。
そんな経緯から、私にとって血縁というのはそれほど価値がなく
嫁姑問題みたいなもので悩む人というのが、根本的に理解できない。
イヤなら縁切るか相手と別れるかの2択だけ。
相手の親と結婚するわけでもないし、家政婦として身の回りの世話させるために結婚するわけでもない。
嫁姑や嫁舅問題なんて起こるのは、男側の優柔不断な態度から発生するとしか思えない。
と、うちの親父と大揉めした時に、うちの奥さんにも義母にもハッキリ言ったのは、やや失敗.......
喧嘩になろうが私が手を上げないのは知っており、無抵抗のまま奥歯折られたり頚椎捻挫させられたりで怪我するのはいつも私..........
そして女にもそんな話をしたところ......
「あんたの名前に入ってんのに正反対やね」と...........
私の名前に入ってるの
「孝」の字..........
名前なんて、望んでつけるとロクな事ないなと思う。
こういった話は、訊かれれば会社の人らにもするが、まぁ周りは私の親世代ばかり。
「親子関係はいいけど、先祖の墓参りはしときや」こればかり言われる..........
確かに、ここ6年で6回の被追突事故と1回の単独事故。
私だけなら
「そんなとこ入る気もないし、見た事もない先祖なんか知らんがな」な気分でいるものの
今回、娘が手術したという事もあり、先達の意見は聞いておくのが無難かなと。
現地は車がないとかなり不便。
大阪からは日向へのフェリーが出ていたが、最後に乗った時
出発直後から海は大荒れ、甲板から室内に至るまであちこちゲロだらけという凄惨な有り様。
以来、船は嫌い。
というか海がコワい。
小さい頃に本で見た、
コレ系の絵が頭に焼き付き、今だに海に行っても腰まで浸かる深さが限界..........


私個人的に、趣味も仕事も含めて「ダイバー」というのは最も勇気ある人間だと思うほど。
娘に話すと、フェリーというものに乗った事がないため
「フェリー!フェリー!」とうるさいが
値段調べてみると、車積んで個室となると意外に高い..........
うちの奥さんが働くホテルの系列なら、熊本と小倉にあり、四人部屋で15000円以内。
博多にも元上司が総支配人してるホテルもあるようで、ランクを上げても20000円以下。
片道約900km........
ETCが休日絡めて8500円。
燃料がプリウスなら満タン出発で片道行けるかどうか。
フェリーは80000円オーバー.........
頭がお馬鹿なうちの娘を大宰府天満宮にも連れて行きたいし、陸路がいいかなと。
今は九州も縦断できる高速道路ができたみたいで、マッタリ出掛けたいところ。
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