旅行の時間も終わり現実へ。
「(うちの奥さんの)ばあさんも、そういつまでも元気なわけじゃないんやから、連れて歩けるうちに旅行でも」といった私からの提案にも関わらず、危うく
親族まとめてトドメをさしかねなかったこの事故.........
とりあえず大阪南港へ着いてすぐ、バイク事故骨折でリハビリ通いの整形外科へ電話を入れてみる。
「肩の骨折でそちらに通院してるunknownですが......
ちょっと車で追突されたんで5人なんですが、何時頃が空きそうですか?」ここ、人づてに親切丁寧な医者という噂が広まっているのか、月曜日の午前中などは30人ほど座れる待合室でも座りきれない人がずっと途切れない状態が続き、足の悪い人に席を譲るなどしょっちゅう。
「エーッ!5人!unknownさんもまた怪我したんですか!」と........
病院に着き、私以外は問診票を書き、私は受付の看護婦さんに説明。
全員身内である事も伝えたため、先生が出てきて
「5人続けて診るから、診察途切れるまでちょっと待ってて」と。
暫くして順番に呼ばれ、順番にレントゲンを撮り、最後に私。
レントゲンの先生も
「もうどれが何の痛みかわからんのちゃう?」と......
頚椎捻挫はこれまで覚えてる限りで
12回目。
大体、首にダメージ食らうと、首の後ろの真ん中よりやや左側
骨が伸びるよりも縮む動きをする時に、歯が痛むような鈍痛を感じて左手の薬指と小指が痺れる。
触診や動きを見て
「だいぶ張ってるなぁ、いつもと同じやね」と。
5人全員が
「頚部捻挫、2週間の通院加療」の診断。
うちの娘だけは、ホントに痛かったのか説明下手だったのかわからないが
「頭部打撲」が追加されていた。
「後どうする?首はまだ触らん方がいいけど、肩は肩で温めとく?」そしていつものように肩に電気をあてていると、理学療法士さんやら看護婦さんらが寄ってくる。
「今日は大勢でどうしたんですか?」簡単に説明。
「無免許で会社の車運転して仕事してたんですか?会社もマズいですよね」誰が聞いても当然の返答。
ここの会社、経営者の頭が足りてないのか、危機管理意識が甘いと思う。
今の旅客運送業という私の仕事柄、特に厳しく管理している面はあれど
運転手に営業車の鍵渡す際は、免許証の裏面の特記事項まで確認し、アルコールチェッカーに掛け、見た目で健康であると判断できてはじめてOK。
私はそれを確認したり判断する運行管理者の立場。
以前の仕事でも、業種や会社の規模は関係無く、車を使う業務では免許証の携帯確認ぐらいはされていた。
車なんて誰でも乗ってて免許証の重要さが認知されにくいのかもしれないが
最近だと教員免許を失効してるのに業務にあたっていたやつがニュースでガンガン流されたりもある。
レベル的には
「簡単に他人を傷つける事ができるもの」としては、高殺傷率な車というものを扱う以上、安易に考えてる会社はマゾ体質なのかと不思議にさえ思う。
そして警察から呼び出し。
事故に遭った5人全員に来てもらう事になるけど
一人あたりの時間が長くなるのと、一人一人の供述が必要との事で日にちバラバラにしてほしいと。
事故から事件に変わったため仕方ないとはいえ、うちの娘や高校生の従姉妹を単独で自宅から結構遠い警察署まで行かせるのは迷子になりかねず、私が連れて3人で行くような形にしてもらう。
「何でわたしゃ首が痛いんや?」を繰り返し
事故に遭った事は忘れがちながら痛みはあるのを不思議がっている、高齢で、やや認知症入ってるばあさんも、一人では話にならないため、警察官がこちらまで出向いて、同じく同乗してた義母と揃って話を聞くと。
今回、事が大きくなったのは.............
事故当時、相手方車輌には助手席にもう一人同乗者がいた。
それは当たった直後にルームミラーで確認し、運転手のすり変わりもなかった。
その同乗者は、その日がそこの会社で働く初日だったようで、運転手は指導係として連れていた。
事故後、私が110番通報し、車を安全な場所に移動させようとした際、相手方運転手は同乗していた新人に
「今日は事故の対応あるから、帰っといて」と言い、新人は車から降ろされた。
そして、相手方運転手は
車内に資料として積んでいた新人の履歴書を見て住所と生年月日を暗記し、到着した警察官に新人の名前を語って免許不携帯だと申告。
私は追突直後にすぐ相手方が営業車だとわかったので
「免許証と名刺出して」と言って名刺を貰い、その時点で免許不携帯を知った。
追突したのは悪いとはいえ、事故起こしたとしてもそこからの手順さえキッチリこなせば
それほど慌てるものでもない。
まして、個人ではなく会社の業務中であれば、当然、責任者はいるはずで
「申し訳ありません。お怪我ありませんか?
会社の車ですので、責任者を呼ばせていただいてよろしいでしょうか?」その場ではそれ以上どうしようもない事ぐらいわかるため、これで一次対応は完了するはず。
が、その後の言動が不自然だったため、到着した警察官に
「不携帯や言うてますけど、ホンマに持ってんすかね?」と念押しした上で
「会社に連絡して身分確認も取れて、無免許ではないのが確認できました」と警察官からの返答。
事故の処置が済む頃、途中で降ろされ相手の会社に帰社した新人は、上司から
「おまえが事故ったって警察が言うてる」
「いや、僕じゃないですよ」
「ウソ言うな!」みたいなやり取りになっていたらしく、そこへ私が渡された名刺の名前を言ってその会社に電話をしたため
新人は無実が晴れたと同時に、罪を被せられていた事が発覚。
「こんな会社で働けるかぁ!訴えてやる!」で即日辞めたらしい..........
この
「全くの無実の他人に罪を被せて行方をくらました」のが一番の理由らしい。
「この後、本人捕まったら裁判になると思います。
その時は証人という形で検察から連絡が入るかもしれませんが、その時はよろしくお願いします」と.....
現在、私の車も証拠品扱いで修理がストップされており
警察がディーラーの担当に車検証と自賠責のコピーを取りたいと申し出たところ
ディーラー側は
「個人情報なので本人の許可を得てください」と突っぱねた。
肩のリハビリ中、やたら携帯鳴るもののどうしようもないため放置して、終わってから着信見ると
警察から2回、会社から1回..........
警察に連絡してディーラーに連絡、そして会社に連絡すると
「おまえ、何かやったんか!警察から本社に連絡入ったぞ」.............2回繋がらんかったぐらいで会社に掛けんなよと。
流れを説明。
「ああ、そういう事情か。おまえ災難やなぁ。お祓い行けお祓い」.......................
私が加入してる任意保険の会社にも連絡し、担当をつけてもらっているものの
「いや~、無免許で事故というのはたまにあるんです。
それで同乗者が身内だったり、金銭渡したりして身代わり立てるケースも無いことは無いんです。
けど、勝手に同乗者を身代わりにするなんてレアケースというか、初めて聞きました。
そんな短時間で他人の住所やら暗記できた状況と暗記力は、ある意味スゴいですね」といった具合に、やや呆れモード。
まだ暫くは面倒くさい手続きが続きそう.........
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