ゴタゴタ話に終止符を ~其の3~

私の父親はいわゆる酒乱の家庭内暴力が酷く、私と弟は2段ベッドの枕元に、いつでも逃亡できるようクツとリュックが置いてあるような環境で育ち、幼い頃から「アイツ、今日電車に轢かれて死なへんかなぁ」みたいな事を毎日祈ってるような状態。
腕力で負けないぐらいの歳になった頃には私や弟への暴力は無くなったものの、母親に対して骨折させるぐらいの暴力は相変わらず......
幼い頃は父親を恨むと同様に「なんでお母さんは俺らを連れて逃げてくれないの?」と恨んでいたため、母親が沫吹いて倒れていようが、私は特に関心もなかった。

そんな経緯もある中での同居。

開始にあたって、父親には「S子は外から来た人間、絶対に暴れるとこ見せるな」と言ったものの、1ヵ月もたず............
「味噌汁がぬるい」とかいう訳のわからん理由でテレビは投げるわ8人掛けのダイニングテーブルの足は折るわの大暴れ。
更に、1歳になったばかりぐらいの、全く関係のない私の娘U子に対して暴力を........
S子は我が子の身を守ろうと、U子抱えて家を飛び出しS子の実家へ。

ノドの手術前日で入院していた私に連絡が入ったのは、その後..........

外出許可も取らずに実家に行って父親と話したが
「女なんて家の中では何されても我慢するもんや!」みたいな、いつの時代の封建村社会の固定観念は消える事なく.......
「このクズ、迷惑かけんように自殺でもして、オカンに金ぐらい遺したれや」
そう父親に言ったのが最後の言葉で、11年ほど経っている.........

私の中では嫁姑問題や嫁舅問題はありえない。
親と自分の家族を選ぶなら、迷うことなく家族を選ぶだけ。

私の父親は8人兄弟の次男の末っ子という位置ながら、独身だったアニキが鬱病から首吊り自殺をしたため、私がunknown家の本家長男にあたる。
他6人いる父親の姉達をはじめ、父方の親戚連中から墓がどうの世間体がどうの、怒涛のような電話があったが
「やかましいわクソババア!毎回、金も出さんくせに口だけ出しやがって!そんなクソ田舎の墓なんかいらんわボケ!」
と切っていると、そのうち誰からも連絡が入る事もなくなり、現在、誰が生きてるのか死んだのかも全く知らない。
母方の親戚は皆仲良くしてくれるから問題もないが、嫌いな親戚など絶縁してやればいいだけだと思っている。

実家のマンション購入の頭金、家具家電とほぼ貯金は使い果たした状態で家を飛び出したため、私もS子もお金無し.........

これは困った..........

私は手術後に入院していて、その間に団地の契約をした際、S子の母Su子が敷金礼金を立て替えてくれて、R子・Su子姉妹とは昔から親交のあるピアニスト兼イベント会社社長のH女史が家具を譲ってくれた。

私側の身内の不始末に対して、私は実家と絶縁してでもS子の立場を守るのが当たり前と考えていたとはいえ、S子側からは離婚を言い渡されても弁解の余地無しの状況にも関わらず、皆、寛容的な対応してくれた事にはすごく恩を感じている。

~私の事はこれぐらいで、話を戻し~

何年か経ち、私も生活を立て直し、家も建てた頃にまた問題が........

S子の祖母F子と、もう亡くなったがその旦那はそろそろ二人で生活するには危険な年齢となってきていた。

S子の母Su子は4人兄弟。
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・長男Y男は、大学中退から全日空の国際線パイロットとなり、45年間無事故フライトを勤め上げ、定年退職後はシミュレーターでの新人パイロットの教官をしている。
・その妻M子さんは現役の全日空CA。
年齢は結構いっているため、恐らくは指導教官的な立場だと思われる。

・長女Su子は夫M男を亡くした後、私達が住む場所の近隣にマンションを購入。
子供S子とT君も独立した事で、自分の生活分ぐらいを料亭その他バイトで賄いながら、彼氏さんらと趣味に旅行にといった生活。

・次男T男。
内装業を営みながらルックスの良さもあってか、結構な年齢まで独身自由生活。
水商売系の仕事をしていたY子とデキ婚、子供は私の娘U子と同い年。
・その妻Y子は捨て子で施設育ちという事もあってか、親類内での上下関係等がわからず、言葉遣いも知らず、その為、周りから良く思われていない........
......が、私個人的には私と年齢も近いため法事等の行事で会った際はよく話す。
次男T男は頭が残念なのか知らないが、T氏の会社役員という肩書きをもらう代わりに7000万円を個人名義で借りさせられ、現在、家族揃って居住を転々としている。

・次女R子。
T氏の愛人として、T氏に操られるがままに兄弟を中心に親類縁者を不幸に叩き込んだ張本人。
一度も社会に出る事なく囲われたため、社会通念や倫理観、道徳心、一般常識といった面は小学生レベル........
当然、頭も弱いどころか動物並み.......
10回のうち9回酷い事をされても、1回優しくされると相手を盲信してしまうようなやり方を30年間続けられた結果、もはや洗脳が解ける事もない.........
次男T男と同じくT氏の会社役員の肩書きをつけられ、個人名義で1億円ほどの借金背負わされている。

こういった兄弟関係の中で「両親を誰が世話するのか?」となった時、長男Y男は神奈川県に住んでおり、夫婦共に国際線に乗務する仕事で家を空ける事が多く、また、大阪生まれ大阪育ちの両親も住む土地を離れる事に抵抗も。
長男Y男は両親を大切にしており「直接面倒みれない代わりに、掛かる費用は全て出す」と。

次男T男は論外。
「あの嫁のとこに行くぐらいなら死ぬ」とF子.........

次女R子も愛人T氏とその子供K子の住む豪邸があったが、両親からすればT氏を良く思うはずもなく、また、R子の立場上、引き取るなど無理な話.........

そんな事情で長女Su子が引き取る事に。

それまで、独り暮らしという事で100平米4LDKのマンションを1LDKにリフォームして住んでいたが、新たに人数増えるため売却。
長男Y男から渡された1000万円を足して、新たにマンション購入。
そこで両親との生活が始まった。

1年ほど経った頃、長女Su子は介護ノイローゼとなり、両親に出て行ってくれと懇願。
結果、両親は次女R子とT氏の住む豪邸へ。

私が荷物を運んでいる時、家の外にT氏が出てきて
「毎月160万円も払って買った家やのに、厄介なんが来よって!ワシは別の女のとこに行く」と。
恐らく、私は姻族関係で外から来た人間という事でホンネが出たのであろうが、相変わらずだなと。

ただこの時はノイローゼになったとはいえ、全面的に長女Su子に非があるのは明らか。
ここぞとばかりに叩くR子.........

私自身、母親の姉が30年近くばあちゃんの介護をしてきたのを見てきた身。
親であろうとSu子の気持ちもわかる。
まして私から見てSu子は義母。
その両親である義祖父母には、私はメシ食わせてもらったり、よく可愛がってもらっていた。
その義祖父母が身内間で押し付け合ってたらい回しになるというのは、私からしてもあまり気分良いものではない。

さて............
義母Su子への非難=妻S子とその弟T君への風当たりを抑え込み、義祖父母にも義理を果たし、大きな痛手は負わずに周りへ私からの貸しを作れる落とし所はどうしたものか?

Su子の兄弟、その他の親類縁者が集まって「どうするか?」の話し合いの場に、私と妻S子も参加。
なかなか話し合いは進展しなかったため
「直系の兄弟を差し置いて、僕が口出しするのがスジ違いなんはわかってますけど、じいさんばあさんが行くとこ見つからんかったら、うちに来てくれたらいいですよ」

私の自宅は、誰からの援助も無しで自分で建てた家。
それをどう使おうが、例え私側の親戚でも文句言われる筋合いはない。

私からの提案を聞き、長男Y男は「そこまで迷惑かけられない」
遠縁の親戚は「あんたら!unknown君にこんなん言わせて恥ずかしくないんか!」と兄弟へ説教を始め、義祖父母は私に泣いて感謝してくれた。

結果、私の家から徒歩圏内に長男Y男が義祖父母のマンションを借り、私に対して「何かあった時はお願いします」と。

義母Su子は仕事増やして、長男Y男が出した1000万円を少しずつ返していく事に。
義祖父母は居心地のいい場所で、また2人での生活スタート。

それから2年後、義祖父が亡くなるまで、病院連れて行ったり、夜中に「じいさんがベッドから落ちた!」と、義祖母から電話掛かってきて、起こしに行く事は何度かあったものの、私の労力というのはその程度のもので、他の兄弟、親戚も納得して丸くおさまり、よかったと。

~ただ、その義祖父の葬式で、私がキレる寸前の出来事が...........

私とT君が受付をしていたが、そこへT氏が現れた。
私からすると愛人R子を中継して、その親類縁者から数千万円単位で金を巻き上げ、保証人に仕立て、何人も泣かせてきた当人。
いつ刺されてもおかしくないはず。
義祖父にしても、その兄共々、経営していた工場の金を取られている。

その場にいる親族の全員から恨まれている事ぐらい、普通の感覚ならわかりそうなものの、駆け寄ってきたR子と共に当然のように「親族席」に着席。
年寄りの痴呆なのかと思っていたら、そのまま座り続け、焼香順も義祖父の子供世代で行い、孫世代である私より前..........

「何で籍も入れてないアカの他人が俺らより先に焼香してんの?
それを誰も止めようともせんの?
このままいたら、あのオッサン引き摺り出してしまいそうなんで、もう帰りますわ」

と、焼香済ませてまた受付に戻った時、義母Su子に言ったが
「ごめんなさい、まさか来るとは思ってなかった。おじいさんを静かに送り出してやりたいから、今は我慢して」と、なだめられる........

私の考え方が細かすぎるのかもしれないが、親族席の1列目に全員から恨まれている「彼氏」が座り、他の親族差し置いて焼香するなど許しがたい行為。

葬式会場での昼食はR子が段取りしていたがこれまた杜撰..........
全員に対して「おにぎり1人1個」
............
理由は「晩メシに高級中華の店を予約してるから予算の都合」...........

私達大人はいいとして、子供らがおにぎり1個で納得できるわけねぇだろうがと。
昼メシがそれで、晩メシまで我慢させるのか?と。
もう、こんなアホには付き合いきれず「何か食べに行こっか?」と、不満タラタラの各子供ら連れてS子・T君と共にファミレスへ昼メシ食べに行き、会場に子供ら送って「うちは晩メシいらないんで帰る」と帰宅。
同じく呆れ果てていたT君家族とSu子と晩メシ食べに。

~~~

義祖父が亡くなった事で義祖母Fu子は独り身となったが、その頃ぐらいからやや認知症の症状が出始めていた。
長男Y男の判断でグループホームへ。
その頃には義母Su子もノイローゼから回復し、自分が追い出す結果となってしまった懺悔の意味もあってか、献身的に親の世話をしていた。
その際、請求だ支払いだ引き落としだといくつか持ってる義祖母Fu子の通帳が2通無くなっている事に気付く。
どちらも義祖父が遺した貯金で2つで500万円ぐらい入っていたとか。
義母Su子が妹R子に問いただすと、その2通の通帳持ってる事を認め、500万円はどこかに消え、中身は残高数円..........

転居や当面の生活費にその貯金を遣うつもりだったのが「ちょっと借りた」とR子がいつの間にか拝借しており、返すように言うと
「無いもんは返せるか!そもそも姉ちゃんが追い出してなかったら、そのお金は必要無いやろ!」と。
義母Su子は過去の負い目がある手前、それ以上の追求はできなかったとか.........

グループホーム入居後、ちょくちょく遊びに行ったりしていたが、義祖父母が最後に2人で生活していたマンションの隣の空き地に特別養護老人ホームが建ったのを知り、費用面を考えて移る方向へ。
他の特養は入居待ちが多かったが、運良くすぐに入れる事となりまた引っ越し。
以前のマンション同様、私の自宅から徒歩圏内なため、娘U子は妻S子から「勉強しなさい!」と言われる前に義祖母の所へ避難し、半日ほど遊んで帰ってくるのも含め、週に数回は「おばあさん、何かいる?」と顔出しては頼まれたものを買いに行ったり、手芸などを教えてもらったりで仲良い曾祖母と曾孫の関係でいる。

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