先日は会社の慰安旅行。
とはいえ、OBの人等、気の合う人らで毎年恒例のもの。
参加者は60歳以上70歳ぐらいまでの比率が高いため、電車等の移動は
「ヒザがぁ!」といった具合で、バスをチャーターしての旅行。
今年は17人で岐阜県の下呂温泉へ。
とりあえず新たに入社した人も加わったりしたものの、相変わらず歳は一番下という私.....................
右も左もわからない入社当時に世話になった人らが定年退職した後、会う機会というのは年に数回ほどしかないため、こういう行事は楽しみで、年上の後輩らとも職位関係無く話をするのも割と好き。
さて、この時期というか、今現在の状況で下呂温泉というのは、噴火した御嶽山から近い事もあり、大阪住まいの私からは
「大丈夫?」といったのが正直なところで、実際、旅館もキャンセルが出たりしているとか。
けど、行ってみると風向きの関係か、下呂温泉は全くの平常運転、灰すら無い景色。
日本の一部地域が震災に遭った時、まるで日本全体が壊滅したかのように思った海外の人もいたのと同じようなものか。
出発。
去年、那智勝浦に行った際、発車30分で小便我慢できず、
バスの車中で買い物袋に放尿したオッサンは、他にも旅行で問題多々ありだったため誰も誘わなかったが、やっぱり高齢者の多いバス旅行。
「次のSAまで耐えられるか.......」と、早々に頭の中で九九でも唱えて精神は肉体を超える実践をしている人が数名。
トイレ近いのにガンガン酒飲むなよと.....................
都度休憩取りながら、今回は車内に漂うアンモニア臭に、皆が口数少なくなる事もなく高速から一般道へ。
昼食後、発車して暫く進む。
道が結構狭くなり、マイクロバスより一回り大きいサイズのバスで道幅カツカツ。
川で釣りをしてる人が不思議そうな顔をしてこちらを見ているなと思ったら、突然、道路が未舗装の道に.....................
岐阜県はこういう道でもバスが走るんか.......と、不安を拭い去ろうとした時
バキバキ!メキメキ!キー!キー!道を覆うように生えてる栗の木なんかの枝をヘシ折りながらバスは進む。
「これ、二輪のオフ車で走るような道じゃね?」が、運転手もプロ。
こういうのも想定内なんだろうと思ったら.....................
「竹藪で行き止まりになったので引き返します」...........
「獣道に迷い込む前に気付けよボケッ!」と言いたいのを抑える。
竹藪無かったらそのままズンズン進んで谷底ダイブしてたんちゃうのかと.....................
3kmほど獣道のようなとこを走ってきたため、さすがにバックで戻るのは無理。
道ではない場所で鬼の切り返しを繰り返してUターン。
また重機のように枝をヘシ折りながら戻る。
その後、車体を見ると、運転手は始末書になるであろうズタズタっぷり。
バスはR41を進み、途中、日本のバス事故で最悪の犠牲者数となった飛騨川バス転落事故現場にある
「天心白菊の塔」に立ち寄る。

ガイドさんの説明では.....................
台風の影響で、大雨からの土砂崩れが発生し、バス2台が川に押し出され、104人が犠牲となった現場。
塔の先端は御嶽山の山頂を指しているらしく、今の噴火と伴って何ともいえない気分。
先程のバスの道間違いも、大雨で地盤が不安定だったら.......結構危なかったかも。
更にバスに揺られ下呂温泉到着。
チェックインまでに時間があったため、近くにある
合掌村へ。

国の重要文化財「旧大戸家住宅」等、10棟ほどの合掌造りの建物がある。

入場料は800円で、こういうのは好みが分かれるが、個人的に歴史的な施設は好き。



何人か入場するも、お金出しても見たい人間達。
中ではバラけて私も一人でゆっくり見て回る。
建物の中で、藁を編んでるジイサンがいて
「日本一小さい草鞋」と言っていたものと、願掛け的なもので
「稲穂がついてるのは珍しいよ」と言われたので、乗せられるがままに。
短冊?に何を書いてもらおうか.....................
やはり日本男児には.........
「酒池肉林」酒は飲めないので、私にとってはカルピスソーダがベストだなどと考えていると、爽やかな若いカップルが隣に。
こういった派手さは無い歴史的な施設をデートコースに選ぶというのは、なかなかの玄人か.......
単品のオッサンが
「酒池肉林にして下さい」なんて言ってるのを知られたら、Twitterで呟かれかねないので、嫁が自営の英会話教室してるのを思い出し
「千客万来」に。

そしてホテルへ。
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