偽らざる想い
「また春に」
伊勢神宮からの帰り道、そう言っていた時から、私の時間は止まったまま。
ガレージの14Rを眺めていると
「こんなんまでメーター表示しよんやね」
「NEOTEC被らせて!これ軽いわ、これにしよ」
なんて言いながら、ニコニコしていた姿が思い出される。
毎日毎日顔を合わせるわけでもなく、数ヵ月に一度会う程度。
お互いの家も知らず、私的な面を深く知っているわけでもなく。
そんな数年の、浅い付き合いだった。
だから、どうってことないよ。
.......そう思おうとすればするほど、一生付き合っていくんだうろなと感じた人が突然いなくなるたび、偽れない心情にうちひしがれるのか。
「実は嘘なんで、次はどこへ行きましょうか?」
何事もなかったかのように、電話掛かってくるんじゃないか?
けど、こちらから掛けても応答が無いのが恐くて、いつまでも止まった時間のまま待っている。
あまりにも大きな喪失感。
隼、14Rと私が大きな事故で、廃車と怪我から復活するたび
「慣らし行きましょっか?」
そうニコニコ言ってくれていた。
偶然知り合って意気投合し、そこからブログを綴るようになり輪が広がった。
この歳にもなると、損得抜きで付き合える友人ができるというのは難しいもので、元々友達を作るのも上手くない。
それは何よりも嬉しい反面、後悔している気持ちもある。
その人は年齢に関係なく気さくで、穏やかな口調で、初対面でも緊張感を感じさせず居心地の良い雰囲気を作ってくれていた。
皆から好かれる人柄だっただけに、私を通じて知り合った方々が皆、今、心を悼めている。
知らないでいるならただの他人。
引き合わせなければ、辛い思いさせずに済んだのか。
人の価値は、その人が亡くなった時に初めてわかるというが、自分がそうなった時、果たして何人の人が悲しんでくれるのだろうか。
様々な思いが浮かんでは消え、浮かんでは消え..........................
妹さんから「今日は初七日。兄と飲もうと思います」と発信があった。
妹さん夫婦もバイクに乗っていて、ツーリングに旅行にと兄妹、義兄弟は仲が良く、よく話を聞かされ羨ましく思った。
一報受けた時よりは少し落ち着きを取り戻していたとはいえ、身近にいた2人の心痛は計り知れないものがあるだろう。
それでも前を向こうとしている。
LINEでの僅かな昔話をしただけだったが
「兄ちゃんは皆に重荷を背負わそうとしたんではないよ」
そう言ってはるように感じた。
私は............................
よく考えてみれば、いつも節操なくテキトーにしている姿しか見てないはず。
湿っぽく浸ってばかりでは、その人に心配かけるばかり。
線香上げに行って、愚痴ってから歩きだそう。

伊勢神宮からの帰り道、そう言っていた時から、私の時間は止まったまま。
ガレージの14Rを眺めていると
「こんなんまでメーター表示しよんやね」
「NEOTEC被らせて!これ軽いわ、これにしよ」
なんて言いながら、ニコニコしていた姿が思い出される。
毎日毎日顔を合わせるわけでもなく、数ヵ月に一度会う程度。
お互いの家も知らず、私的な面を深く知っているわけでもなく。
そんな数年の、浅い付き合いだった。
だから、どうってことないよ。
.......そう思おうとすればするほど、一生付き合っていくんだうろなと感じた人が突然いなくなるたび、偽れない心情にうちひしがれるのか。
「実は嘘なんで、次はどこへ行きましょうか?」
何事もなかったかのように、電話掛かってくるんじゃないか?
けど、こちらから掛けても応答が無いのが恐くて、いつまでも止まった時間のまま待っている。
あまりにも大きな喪失感。
隼、14Rと私が大きな事故で、廃車と怪我から復活するたび
「慣らし行きましょっか?」
そうニコニコ言ってくれていた。
偶然知り合って意気投合し、そこからブログを綴るようになり輪が広がった。
この歳にもなると、損得抜きで付き合える友人ができるというのは難しいもので、元々友達を作るのも上手くない。
それは何よりも嬉しい反面、後悔している気持ちもある。
その人は年齢に関係なく気さくで、穏やかな口調で、初対面でも緊張感を感じさせず居心地の良い雰囲気を作ってくれていた。
皆から好かれる人柄だっただけに、私を通じて知り合った方々が皆、今、心を悼めている。
知らないでいるならただの他人。
引き合わせなければ、辛い思いさせずに済んだのか。
人の価値は、その人が亡くなった時に初めてわかるというが、自分がそうなった時、果たして何人の人が悲しんでくれるのだろうか。
様々な思いが浮かんでは消え、浮かんでは消え..........................
妹さんから「今日は初七日。兄と飲もうと思います」と発信があった。
妹さん夫婦もバイクに乗っていて、ツーリングに旅行にと兄妹、義兄弟は仲が良く、よく話を聞かされ羨ましく思った。
一報受けた時よりは少し落ち着きを取り戻していたとはいえ、身近にいた2人の心痛は計り知れないものがあるだろう。
それでも前を向こうとしている。
LINEでの僅かな昔話をしただけだったが
「兄ちゃんは皆に重荷を背負わそうとしたんではないよ」
そう言ってはるように感じた。
私は............................
よく考えてみれば、いつも節操なくテキトーにしている姿しか見てないはず。
湿っぽく浸ってばかりでは、その人に心配かけるばかり。
線香上げに行って、愚痴ってから歩きだそう。

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