高野山へ

気付けば久々の更新ですが、まだ生きております。
書くネタはこれといったものがなくても何とかなるのですが、最近、何となく忙しく、ブログの存在を忘れておりました。

また超不定期更新ながら、時間を見つけては書いていきたいと思います。

昨日、とある人とお出掛けへ。

誕生日も近く、子供も泊まりで出掛けたから何処か行きたいと。
普段、仕事に家事に子育てと、なかなか時間に余裕が無いため、年に1回あるか無いかの機会という事で、その人の選んだ先は.....................

「高野山」「興福寺」「平等院鳳凰堂」

シブい.....................

最も神に近い男であるバルゴな私に対しては、生意気な発言が多々なくせに、写真集まで多数所有するほどの神社仏閣大好物さが矛盾するが、それらのどれかに行ってみようかと。

出発地点は大阪南部。
奈良県と和歌山県の境目。
それなら京都に行くより高野山の方が近いだろう。

高野山というと..............
弘法大師空海の真言宗総本山金剛峯寺のある場所で、山一帯にお寺が並び立つという中学生の日本史レベルの知識程度。
漫画の「孔雀王」で、高野山には裏の顔があり、裏高野という魔物と戦う退魔師らが登場するが、子供心をくすぐるこの設定が記憶に残っていたり。

自宅を出る前にナビで確認。

!!!!!

これはチョイスをミスった。

以前にも書いた気がするが、奈良県南部・和歌山県北部・三重県西部の「直線距離は近いのに、狭く遠回りな山道しかないエリア」
自宅から120kmほどの表示の中、高速道路は30km.....................
これなら大阪南部まで迎えに行っても、京都の方が近いじゃねぇかと。

とりあえず出発。
別宅への到着時間のメドがついた頃に電話をするも、何度掛けても出ない.....................
着いて拾ってさっさと出発の段取りが崩れる、というより、最近買った戸建て住宅は、切り返しが必要な突き当たりに位置しており、更にカツカツ2台分なガレージに停めるのが面倒くさい。

鍵は持っているため家に入ると、呑気に風呂入ってはる。
もう40歳も手前.....................
乳などネコ並みに恥ずかしげもなく晒す感覚なのであろうが、窓開けて裸でウロウロするなよと.....................

再度出発。
車中、延々と高野山にまつわるガイドブックを朗読してはる。
和歌山県橋本市を抜け、山道をひた走る。
思っていたよりも、道幅はゆとりをもって整備されており、殆んどセンターラインが引かれた状態。

「センターライン?なにそれ、美味しいの?」みたいに、対向車に怯えながら、道に転がってる岩石避けて向かった大台ヶ原周辺を想像していただけに快適。

「高野山霊宝館」をナビにセットして向かっていたものの、連休初日の割りに車が少なく、また、目的地までの距離が3kmぐらいになっても、それらしく賑わってくる雰囲気もなく、フツーに寂しい山道。
そして突然、お寺が見えて賑わう。

神社仏閣の観光地である京都や奈良とは違う雰囲気。
京都奈良のように交通の便が良く、別目的のついでにでも気軽に立ち寄れるロケーションではなく「それを見るためだけに行く」といった感じなため、厳かな印象。
今でこそ道路や路線バス、ケーブルカー等が整備されているものの、かつては下界と隔絶された異空間みたいな場所であったのであろう事は感じられる。

さて、霊宝館の駐車場に停め、近くから回るとなると、いきなりメインである大門大塔

さぁ、一眼レフも持ってきてるし写真撮ろう!とパシャ!

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.......ナ ニ コ レ?

久しぶりの一眼レフで、バッグの中身も確認しないままだったため、付けていたのがマクロレンズ。
90mm単焦点マクロなため、接写で使わないなら中望遠の画角。
バイクや人物程度の大きさなら、レンズ独特の柔らかいボケ味が好きで、少し距離を取れば使えるものの、巨大な建造物の全体像を撮るにはかなりの距離が必要.....................

スマホでパシャ!
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小回りの利き具合、持っていても「盗撮目的じゃね?」と思われない安心感、加えてカメラバッグを持たされて「私、両手塞がって邪魔なんスけど」と文句垂れられる事を考えると、スマホでじゅーぶんだ。

(ブログに挙げている画像は、写り込んでいる人物を強制的に消す加工をしているため、どれもちょっと変なところがあります)

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三鈷の松
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(以下、観光案内より~)
「この松は、弘法大師が唐より帰国される時、明州の浜より真言密教を広めるのにふさわしい場所を求めるため、日本へ向けて三鈷と呼ばれる法具を投げたところ、たちまち紫雲たなびき、雲に乗って日本に飛行したと言われ、後に大師が高野近辺を訪れたところ、狩人から夜な夜な光を放つ松があると聞き、早速その松へ行ってみると、唐より投げた三鈷が引っかかっていて、大師はこの地こそ密教を広めるにふさわしい土地であると、決心されたと言い伝えられています。この松は、三鈷と同じ三葉の松で、聖木として現在も祀られています」

木の下で何人かがしゃがんで地面を見ていたため、コンタクトでも落としたのかと不思議だったが、どうやら3葉の松の葉を探しているとこだった。
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金剛峯寺
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何故かお寺本体よりも、屋根に付いてるバケツみたいなものの方が印象的だった。
火事になった時の備え的なものなのか......................
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名前がわからないが、建物下部の棒を持って押すと回転するらしいのか、何人かがチャレンジしていた。
が、全く動く気配はなく、当然、私がやればギックリ腰が軽く予想されるので応援のみ。
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電柱も景観に気を遣っている。
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ここからブラブラと歩きながら霊宝館へ。

快慶作の仏像や様々な装飾品、掛け軸等を見ていると、何ともいえない不思議な感覚。
鎌倉時代から現在に至るまでの悠久の時を、こいつは見てきたのか...............みたいな。
歴史なんて、自分には人が創作したものや知識として学んだものだけの、いわば与えられた想像の世界のものでしかないが、実際にその時間を過ごしてきた歴史的建造物などは、当時からの色も音も匂いも知っている。
擬人化するのはおかしいけど、そういったものに触れると、自身の狭い了見が広がるような気になれる。

高野山の奥の院には戦国武将のお墓が多々あるらしいが、とても1日で回りきれる広さではなく、また17時になるとどこも閉館となるため、今回は入り口周辺をウロウロしただけといったところ。
日常の喧騒から離れ、荘厳な空気に触れたくなった頃、また訪れたいなと。

煩悩だらけで高野山の結界に阻まれなければの話だが........................



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