今年から会社を変わるにあたり、前のとこよりも不便な点として
「カーナビは自分で付けてね」ベテラン運転手ほどナビなど付けない傾向にあるものの、乗務歴8年程度のヒヨッコな私は、取り外し可能なポータブルナビを物色する事に。
カーナビに関しては、15年以上前に中古で買ったレガシィGTワゴンに付いていたのが初体験でしたが、今では考えられない
「予め、目的地までの全ての交差点に進行方向を示す矢印を手動入力」といった
「そんなことしてる間に目的地に着くわボケッ」みたいなものでした。
そこからはポータブルのDVDナビに付け替え、新車はオデッセイとエリシオンにHONDA純正インターナビ、プリウスとクラウンにはトヨタ純正HDDナビを。
基本的に車内はスッキリな方が好きなため純正ナビを選んでいます。
そして仕事で使うポータブルナビを選ぶにあたり、価格が1万円以下のものから7万円以上のものまで様々な価格帯。
「目的地まですんなり着けばそれでいい」だけの使用目的で、何がそんなに違うのか調べてみる事に。
現状、大きく分けると..........
・パナソニック
・パイオニア
・ユピテルこの3つがメインとなっている感じです。
(グレードによって機能がかなり違うので)大雑把な印象としては.........
・パナソニック...「ゴリラ」が有名で、ジャイロセンサー搭載、VICS対応、通常の衛星に加え、みちびき衛星とグロナス衛星対応で、ナビ機能に特化して値段も比較的安い
・パイオニア...「楽ナビ」が有名で、ジャイロセンサー搭載、VICS対応、音楽や動画、フルセグ等AV機能が多彩で2DIN据え置き機に近い性能なため値段は高価
・ユピテル...通常の衛星のみ受信、地図更新ができないため、短期間での使い捨て機といったところながら、レーダー探知機なども装備されとにかく安いタクという仕事で使うというところから、ゴリラを選択。
ゴリラの場合、グレードの違いはわかりやすく
最上位グレードのCN-G1000VD次にCN-G700D廉価版のCN-G500Dこれらの各グレード内に、バックカメラが接続可能なモデル等があります。
CN-G1000VDは、通常のFM VICSに加え、1万台分のタクシーの走行データをリアルタイムで集計して渋滞回避ができる
VICS WIDEを受信できるのが大きな特徴です。
VICS WIDEを省略したものがCN-G700D。
FM VICSも省略して、画面も一回り小さい5インチにしたものがCN-G500Dといったところで、値段的にも2万円台、3万円台、4万円台と変わります。
さて、そこで仕事内容と照らし合わせ。
今の会社では、前のようにハイヤーやジャンボタクシーに乗る仕事はなく、純粋な街のタク。
ハイヤーやジャンボタクシーは基本的に時間貸し。
加えて、時間にして8時間、距離にして500kmみたいな遠方に出る事が多々。
「○○大臣」のような要職者を乗せる場合は、
なぜか信号待ちする事もなく時間通りに運転できますが、大抵はタイムスケジュールで到着時間が指定されます。
「台風の進路を追い掛けて!」みたいなテレビクルーを乗せる場合でも、とにかく渋滞回避で時間優先。
こういったケースでは
「遠回りであろうが早く着く」VICSからの情報はありがたいところですが、街中のフツーのタクの場合、基本的に近く早く安くが求められ、その距離も半径10km以内が殆んど。
その範囲内ぐらいであれば、時間帯による渋滞箇所も知っており、高速使って遠いところへ行く時など、事故で通行止めならいざ知らず、基本、ルートは一本になるため、回避も必要ありません。
というか、ルートは後々のトラブル回避のために、全てお客さん任せです。
そして、隣接する市ぐらいであれば、町名言われればどの方角にあるのか、また、公の建物、病院、駅、ビル等の大型施設なら大体場所はわかるので、ナビ自体の使用頻度はかなり低いものです。
使うにしても
「それどこ?」な時に、地図開いて場所の確認するより早いため、目的地の場所だけ確認する程度。
ナビのルート案内は、生活道路は避けて広い道を案内するようになっているのでアテにしておらず。
さすがに
「○番地△号」まではわからないので、ルート通りに走るのは
「ピンポイントで個人宅知ってたら逆にコワくないか?」な号まで言ってくるお客さんの送りと、個人の一軒家までのお迎えぐらいです。
それら理由に加えて、目もそんなに悪くないので、CN-G500Dを購入。

実際、仕事で使ったインプレとしては..........
先に言うと、かなり使えます。道幅3mほどで10m進むとクランククランクみたいな、住宅密集地でも自車位置が正確です。
対向車が来てバックでクランク通ったりすると、自車位置がズレる事がありますが、さっさと自動修正してくれます。
リルートに関しても
「行った事ないんですけど」と、住所だけ言われて向かった個人宅への途中、一本通り過ぎてしまい
「ヤッベェ」と思った瞬間にリルートしてくれて、バレずに助かった事も。
この辺り、ジャイロセンサー
(衛星電波を受信しにくいトンネルや高架下等でも自車位置を測定し続けるもの)、みちびき衛星、グロナス衛星からの受信で、自車位置が正確で、それらを処理するCPUの性能が良いと思います。
タッチパネルの感度も良く、手袋したままでもしっかり反応してくれます。
現役のタクの運ちゃんから見て
「角過ぎてから曲がれ言うなや!」とか
「はよリルートせえよ!」みたいに嫌な汗かく事もなく、コストパフォーマンスは高いと思います。
ただこれ、一応バイク乗りの身からすると「車メインで、たまにバイクでも使ってみようか」ならいいんですが、バイクでの使用目的を前提としては、
向いてないと思います。
防水防塵等はそれ専用の入れ物に入れれば問題ありませんが、
イヤホン出力はあってもBluetoothの出力機能がありません。
バイクの場合、案内画面見るには視点の移動が車より大きいため、イヤホンからの音声案内を聞きながらとなりがちですが、イヤホン耳に差してしまうと、音量調整しても耳が塞がり周囲の音が聞こえにくくなってコワいので、フルフェイス内にはスピーカーを貼り付けています。
ナビまで考えるライダーなら、配線もいらないBluetoothのインカムを使う方が多いと思いますが、その機能がありません。
そして、バイク便等の仕事で使わず、
ツーリング目的であれば、住宅密集地やビルの建ち並ぶ市街地ばかり走るよりも、どちらかというと高速道路や山道、大きな国道を走る機会の方が多いかと。
そうなると、自車位置の正確さも、そこまで必要無い気がします。
(あくまでも、これまでの個人的なツーリング経験からです)そうなると、以下のような、通常衛星のみでBluetooth機能もあるものが1万円以下であるので、わざわざ2万円以上出す必要は無いかなと。
と、こんな与太話に最後まで付き合って下さり、ありがとうございました。
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