娘の高校受験が終了。
一年前から進路について色々と話し合った結果、私立専願に。
子供の将来に関しては、正直、何が正しいのかわかりません。
進学を意識させすぎて、失敗して飛び降りたりもあれば、自由奔放すぎて荒みきったり。
好きな事ばかりでは我慢を覚えず、抑圧しすぎると解放の反動が大きかったりで、適度にストレスも感じつつ、息抜きの手段も与えるバランスが難しいというのがホンネです。
だから、こればっかりは親のエゴを貫きゃいいのかなと。
個人的に学歴というのは、社会に出る時のキッカケとして、無いよりあればいいかなとは思っています。
就職に関しても、特化した能力以外は学歴フィルターが手っ取り早いのもわかります。
人間性がどうのという主観的な面を判断するよりも、高学歴=努力と忍耐力は最低限備わっていて、その度合いが客観的にわかりやすいから。
中学生で、人生賭けて
「これやりたい!」というものを見つけるのは、なかなか難しいとは思うし、成長の過程で興味の対象も変わっていくもの。
それならこの先
「これ!」といったものが見つかった時、学歴フィルターが足枷にならないよう、学力はつけておいた方がいいかなと。
私の場合、同級生の親にアホ呼ばわりされたのが悔しくて必死で勉強したクチなため、勉強というのは苦行に耐えるような感覚だったものの、嫁は全くの逆。
アメリカンスクールの頃から、勉強というのは趣味に近い感覚。
勉強の苦労といえば、突然ハワイに行かされて英語がわからず日常生活にも困ったジュニアハイスクールの一年間ぐらいしか経験しておらず、以降、大学中退までパーフェクトな成績表だったとか。
他人からすれば努力してるように見えたとは思えど、本人はパズルやゲームをするような感じだったと。
友達も同じようなタイプで、親から
「勉強しなさい」と言われた事がなく、それでいてMITやハーバード大へ進学。
嫁自身は家の事情でハワイ大へ進み特待生枠を取り、学者を目指していながら、突然
「つまんないからやーめた」で帰国してフリーターという経歴。
私や娘のようなアポーンからすると、勉強というものに対する捉え方が理解不能です。
さて高校受験。
大阪は年収によるものの、私立も高校は授業料無償化になっているため、それでもいいんじゃないかと思っていたところ....................
夏頃に
「今まで勉強してこなかったから、頭の良い高校は無理やけど、高校で頑張って大学に行きたい」と娘が。
これまで見てきた限り、上手い下手は除いて、工作や裁縫、絵や工芸といった創造系のものが好きな様子で、技術家庭科の授業で、ラジオの配電盤というのかマザボみたいなものにハンダゴテをした時は、楽しくて仕方なかったと言いながら、まだ何がしたいのか?まではハッキリしておらず。
それなら、学力だけは上げておきたいといったところ。
それを聞いた時、一つの学校が思い浮かびました。
私が高校受験だった頃には特進科ができ、進学に力を入れつつ、ここ何年かは野球で有名になった学校。
そこの先生がタクによく乗ってきてた事もあって、色々と中の話は聞いていました。
学科は東大京大阪大から上早慶を目指すスーパー特進みたいなのと、国公立、難関私大を目指す特進、それとスポーツ科の3つ。
毎朝テストから始まり、6時間授業が終わったら受験対策の100分講習が2コマ。
要は
「予備校や塾に行く時間も無いほど、校内でやらせます」といった感じ。
うーん....................
私自身、高校受験はその学校では併願の滑り止めの対象にもしないほど偏差値は上の公立に入ったものの、結局遊び呆け。
3年の学年末試験で平均85点以上取らないと留年という状態で、完全に諦めていたところ....................
阪神大震災が起こり、校舎自体にも被害が。
「おまえが留年したら下の学年に悪影響やし、片付け手伝ったら卒業させたる」で無事卒業。
けれど、ただ卒業しただけで進路は何も決めておらず。
とりあえず、やる事ないから大学行こうかと、親に金借りて予備校へ。
高校入学時は60近かった偏差値も、卒業直後は30からのスタートに、どうしたものか?と思っていると、原チャで10分だったその予備校が突然廃校。
更にRGV-γで、即死しててもおかしくない事故起こしてあちこちギプスと包帯状態..................
予備校から
「交通費は出しますので」と、電車で40分の所にある姉妹校へ行かされる事に。
結局、2ヵ月ほどは通ったものの、以降は通学時間が勿体なくて、宅浪し大学へ。
金ドブで遠回りした感が強かったです。
そんなアホな私なりの経験も交え家族会議。
また先生を乗せる機会があったため、志望校に考えていると話したら
「メンタルは強いですか?」と。
「入学の時の偏差値は高くないのはご存知かと思いますが、そこから3年間で国公立に入らせるからには、かなり厳しい学校生活だと覚悟が必要です」..............................
同時期、嫁と娘でそこへ学校見学会に。
今は各学校オープンキャンパスのようなものがあるようで、娘もあちこち行っては文房具を貰い、体験学習は家庭科の授業でお菓子作ったりで、話を聞いていると、どこも
「うちに来たらこんなに楽しいよ」みたいな。
少子化で私立も共学化が増え、生徒集めが課題といったところなのかと。
が、嫁と娘が行った先では、必死で勉強してる授業風景を廊下から見るのみ。
「死に物狂いでついてくるような、本気で進学を目指す人のみ受けて下さい」と。
「入った事はないけど、刑務所みたいな感じやった」と、嫁感動。
私が先生との世間話の延長上で聞いてる話と、嫁と娘の話から、恐らく予想してるよりもキツいだろうなと。
事実、辞めてしまう生徒も少なくないらしい。
娘には
「人生の中で、どんなもんでもいいから、必死にやったって時期があれば、その後にしんどい事があっても何とかやっていけるもんやで」とだけ話すと
「頑張る」の返答。
そして合格通知が。
後は本人次第。
自分で自分の道を切り開いていくのか、はたまた
「やっぱり辞める」と言い出すのか。
親としては、ツラい事からすぐ逃げ出さない人間にはなってほしいのがホンネながら、やっぱり人間、自分の限界点を越えて耐えようとすると悲しい結果に。
その限界点の見極めは、親としてしっかり見ててやりたいところです。
という事で、娘に古本屋に連れていかされ
「パパの好きな綾波レイあるやん!うちはこれ買う!」
と、私のは綾波レイとアスカのデカいやつ、それ以外は娘の................

こんな形とはいえ、同レベルで話ができる接点が一つでもあるのはマシなのだろうと、自分に言い聞かせる今日この頃です、
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