さて、新しいお仕事。
タクと産廃仕事を始めましたが、
早々に暗雲立ち込めて参りましたとりあえず、始めたのはいいのですが、まず
「名刺以外に何も無い」ところからのスタート。
ホームページ(以下HP)が無いのは、前々からの社長の
「HPって何や?」の発言からわかっていたので期待してませんでしたが.............
「会社案内のパンフレットあります?」~「無い」..............................これはキツい。
これまで30年ほど、公からの依頼が殆んどを占め、民間は知り合いからの依頼のみでやってきたため
「新規開拓」という概念が無い状態。
私が新卒で入社した頃の時代ならまだしも、今の時代、HPはあった方が...........
まぁ、HPが無いのは何とでも取り繕えますが、最低限
「企業」として、法人への新規開拓と対外的に信用を得ようとするなら
「会社案内」と
「.co.jpや.com」のようなドメインは必要かと。
現状
「名前」「所在地」と
「TEL&FAX」で自宅兼事務所の番号
(まず電話にでる事はない)裏に取扱品目のみ記載の名刺のみ。
知人友人に
「こんな仕事も始めた」旨の話をすると、ほぼ
「URL送って」「まだそこまでできてないんよ」と言うと
「経費下げれるもんなら上に話してみるから、パンフちょうだい」........................................
「急ぎで会社案内のパンフレットが必要なんですけど」~「知り合いの印刷屋に言うとくわ」..........
2ヵ月後A4のコピー用紙に、パワポどころかWordも使わず、Notepadで文字だけ羅列したような「会社案内」の表紙も含めた
ホッチキス留め3枚の紙を渡されました。
ナ ニ コ レ ?社内というか班単位の資料でも、こんなの恥ずかしくて出せないレベル。
「この印刷屋、2ヵ月掛かってこれ渡してきたんですか?」~「パソコンとか苦手なオッサンでなぁ」このお粗末な資料をクライアントに渡す業者と、それで良しとして受け取るうちの社長....................
こりゃダメだ。
(というより、最初に私にこの仕事の話があってから4年経っています)弟に電話。
名刺からHP、ポスターやパンフレット、TVCMやらの総合的な広告制作会社を立ち上げ、今はその殆んどを一部上場企業から依頼されるまでに成長させている。
「これってどうよ?」とメール添付した先の会社案内。
~「アニキ、あのさぁ、笑いを取る資料じゃないねんから」経緯を説明。
「とりあえずうちでゼロから作るとなると、何回も打ち合わせしながら作るから、カメラマンやスタッフの人件費もいるし、会社案内のパンフレットで30万ぐらいからになると思う。
話聞いてたら資金が無いのはわかるから、とりあえずアニキがパワポで作って、印刷屋にデータ持って行くんが一番安上がりやで。
データで持っとけば、内容変わった時でもムダにならんから」パワポ..........
確かパソコン買った時
「まぁ仕事で使う事は無いし」で、高価なMicrosoft Officeではなくキングソフトのものを入れて、そこにパワポとも互換性のあるやつが同梱されてたような..........
社長に確認。
コンセプトカラーはグリーンと指示が出たものの、経営者挨拶と企業理念といった、大体どこの会社案内でも載せてる項目を訊くと..........
「親から引き継いで、儲かりそうやからやってるってとこかな」..........いや、あの、慈善事業じゃないからホンネはわかるんですけど、それを前面に出すのは....................
~「思いつかんなぁ、何かええの考えてくれ」版権フリーのテンプレをダウンロードし、色とデザインを考えながら、とりあえず元となるものは完成。
そして印刷屋のサイトを見てみる。
が、どこも
「キングソフトお断り」みたいな注意書き....................
互換ソフトでは仕上がりに責任持てないという事か....................
どうせ今後使うだろうという事で、
Microsoft Office Home&Business 2016を購入。
挨拶文と経営理念は、普段、
勤め先の社長のゴーストライターをやっている女にお願い後は写真。
現状、特殊車輌の種類も少ない状況。
うちの社長から、協力会社というのか、旧くから付き合いのある下請け会社の写真使ったらいいと。
..........なんて軽い....................
物に肖像権は無いとはいえ、ロゴ入りの他社の写真をうちの会社案内パンフレットとして掲載していいんかいな。
例えば、今後こちらが伸びた場合、掲載するという事は広告料を貰う形になってもおかしくないし、こちらが何かやらかした場合、協力会社としてロゴも入ってる他社に迷惑掛けかねないとも考えられる。
ロゴを加工して消したとしても、やっぱり商用利用するにあたっては、きちんと契約交わした方が..........
Fラン卒な社会の末端な私でも、その程度の事は思いつくからには
「社長」という立場の人間ならば、その深謀遠慮は計り知れないものがあって然り。
社長同士の取り決めに口出す立場でもないと思い、特に何も確認せず
「写真は向こうが用意してくれるんでしょうか?撮りに行けばいいんでしょうか?」~「向こうの社長に、用意してくれって言うてるから」「向こうが用意してくれるなら、データの受け渡しはどうしたらいいですか?」~「データて何や?写真ちゃうんか?」..............................
「ペーパーで貰ってもパソコンで処理できないんで、デジカメで撮ったものを画像データとして欲しいんです。
ただ、それを受け取るのに、セキュリティ面での取り決めは会社によって違うでしょうけど、見ず知らずの個人のUSBメモリをパソコンに差してもいいというのは考えにくいですし、向こうで選別したものをDVDで貰えるのかを確認してほしいんです」~「?????」写真=銀塩写真の事を言い出した時から嫌な予感はしていました..............................
~「おまえから向こうの事務の人間に訊いてくれ」そして電話。
受け渡し方法の確認のつもりで要件伝えると
「弊社の写真を御社の会社案内に掲載するんですか?
社名もロゴも入ってますし、それは私の一存では了承しかねます。
社長の○○に確認して、折り返しますので」..........はぁ?一旦、電話を切り、うちの社長に内容伝えると
~「あのオバハン、いけずやねん。社長がOK出してんねんから構わへん」暫くして着信が。
内容はやっぱり使ってもらっては困ると。
「一度、作りかけのものでもいいので、こちらに見せて頂けませんか?」また嫌な予感がしつつも、pdfにしてメールで送信。


暫くして再度着信。
「この抜いてる箇所に写真入れるんですね。
弊社の○○とも協議しましたが、やはり使用許可はできません。
それと、案内の内容ですが、加入団体の箇所、7つ書いてありますが、御社が加入してるのは2つです。
事業内容の箇所も、13項目のうち、将来的に取り組んでいこうとされてるものは良いとして、許可を持ってなくて扱えないものが7項目あります」ナ ニ ソ レ ?「虚偽の内容を記載するのはどうかと思いますよ」訂正しておきます....................
「完成したら、こちらで最終チェックさせて下さい」「!?」ちょっと待てと。
他社の名前など一切出さず、うち独自で作ったものを何でチェックされなあかんの?と。
まして、うちから仕事を発注する形になる以上、おたくは下請けやろ?と。
この点に関しては
「どの立場でもの言うてんねん?」とは思ったものの、落ち度があったのはこちら。
「また連絡させてもらいます」う~ん....................
私が会社案内のパンフレットを作るにあたり、加入団体や事業内容に関して、材料としたのは最初に貰った恥ずかしい会社案内。
コピー用紙の恥ずかしい会社案内の依頼を出したのは、うちの社長。
出来上がったものを私に渡したのも社長。
受け取ったものを元に、私がパワポで作って、写真だけ抜けた状態の下書きを印刷して社長に渡している。
特に訂正箇所等の指摘も無し。
それで他社の人間に説教垂れられるとは....................口頭での要望だけで他社の社長は了解するというプライドがあるからかはわかりませんが
「あるもの」「ないもの」「できるもの」「できないもの」は明確に伝えてほしいところ。
「これだけしかないけど、何とかならんか?」と言ってくれれば、私も制限の中で考え、他から知恵も借りてと対処のしようがありますが、全てがどんぶり勘定の
「かまへん、かまへん」社長に伝えると
「またあのオバハンがいらん事言うてんか」と言うだけで、現在まで一週間ほど次の手立ての指示は無し。
何と言っていいやら....................
指示を待ってばかりの社員はどうかと思いますが
「会社案内」や
「会社のHP」といった、会社の根幹的なものはやっぱり、イチ従業員に丸投げではなく、社長なり役員なり、経営側の人間が先導してほしいところ。
正直
「いけずなオバハン」の会社員としての対応は、どこも間違ってないと思います。
逆の立場で、社長同士のなぁなぁな口約束で今回のような流れになった場合、私も全力で社長に反対意見を言うと思います。
現状では、こちらにだけ利点があって、向こうはリスクしか負わないので。
まして、こちらは社長と私のみですが、向こうは何人も社員のいる組織。
社員からすれば、社長がリスクしか負わないような約束されてきては、いつ仕事無くなるか心配になるのも当たり前。
「いけずなオバハン」は、向こうの社長の嫁の妹という姻族関係らしいけど、恐らく、どちらの社長も同じようなタイプだったとしても、これまで
「もの言える関係且つマトモな思考」で、抑止力になってきたんじゃないかと。
比べて、こちらは....................
「また言うとくわ」が口癖で、社長自身に
「期限」や
「契約」といった概念が見受けられない感じです。
加えて
「対法人営業」の経験は無し。
自宅兼事務所も今は珍しくない時代とはいえ、取引するとなれば、相手はどんな会社なのか?とストリートビューで確認し、担当者や代表者をFacebook等で見てみるのも当たり前。
グーグルカーも入っていかないような狭い路地にある、私の家より小さな家というのもグーグルマップですぐわかる。
何もかも揃っている状況ではないところで、対外的な
「信用」を得るには、会社案内のパンフレットやHPだけでも見栄え良くしておく必要があると思う。
(というか、30年もこれでやってこれた事に驚きます)個人的に、小さな会社の社長など、とにかく資金引っ張って人脈広げるのが仕事でいいと思う。
パソコンに疎いなら、長けた人間にやらせ、できたものにあーだこーだ言えばいいだけ。
「資金は調達したから、あとはよろしく」みたいな。
「規模を大きくしたい」の具体策は?
なぜ会社案内のパンフレットが必要なのか?
なぜHPが必要なのか?
なぜフリーのメールアドレスではダメなのか?
今年68歳になるともなれば、頭硬くてプライドもあるのも踏まえ、自尊心を傷つけないよう、これら図を差し込み、インターネットの仕組みから説明したものをA4用紙8枚で作って社長に渡すと
「字を読むんは苦手でなぁ」と即カバンへ。
口頭で説明して
「ややこしいなぁ、わからんわ」だったため書面にしたらこの反応..............................
どうすりゃいいんだと。
個人的な見解として、公の仕事は今後シビアになっていくだけに思います。
人口的な予算配分、大きく分ければ環境に関わる業種なだけに、世界的な情勢から規制や条件が厳しくなるのも予想でき
そうなると値段は下げざるを得ない、設備はより上位のものにしていかなければならない。
結果、他の業種と同じように、資本力のある企業が小さなところを淘汰していく流れに。
となると、ほぼ全て下請けに丸投げよりも、一点特化でも自社で完遂できるものを持った方が、生き残れる可能性はあるように思えます。
けど、こういった面も、社長の考えと食い違うというより、話しても私の独り言みたいな状態で会話にならず。
社長自身に先を見越す考えが存在しないように感じて、なんとなくモヤモヤ....................
経営側でもない
「従業員」の立場で、
1円も給料貰ってない状態では、これ以上あれこれ考えて、時間も労力も使う必要無いなと。
これは暫く様子見て、私自身の知人からの信用が下がらないようにしたいと思う今日この頃でございます。
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