今日は亡くなったバイク友達の墓参りへ。

書くか書くまいか迷いましたが、何とも言い表せない無力感に苛まれ、今もまだ信じられない感覚の残るこの身。
三回忌も終わり、墓参りという一つの区切りを迎えた事で言わせてもらうと
「自ら命を断つというのは遺された者へ計り知れないダメージを与える」ので、もし、そんな状況に追い込まれた時は、本人にしかわかりえないものであったとしても、衝動に少し待ったをかけてほしいところです。
一方通行に発信するブログから、少し遡ればおおよそ私が真人間ではないのはおわかりかと思いますので、似つかわしくない偉そうな語りかもしれませんが、ホントにそう思います。
さて、その墓参り。
以前、妹さんにお墓の場所を尋ねたところ
「かなり説明しにくい場所なので、少しお待ちを」との事で数日。
共通して知ってる場所から現地まで、手動Googleカーのような連続した道の写真と解説のLINEが。
かなり手間だったかと....................
とりあえず一般道から墓地まで、山道を進むような地図。
送られてきた山道の写真を見る限り、バイクで上っていけるのかかなり不明なほど、落ち葉で敷き詰められた道。
まぁ、墓参りには一人で行こうかと思っていると、赤ブサぽこぺん君から
「暑くならんうちに行きましょうか」と。
皆、歳を取るにつれ、暑さ寒さに弱くなっていくのだろう....................
「次の土日のどっちかでどう?」すると埼玉の青隼さんから
「いつ頃行かれるんですか?」と。
大々的なツーリングでもなく墓参りなため、たまたま連絡のあったぽこぺん君と突発的に日にち決めただけ。
「週末に行くつもりです」と返信すると、いとも簡単に
「行きます」と。
いや、場所は兵庫県の西の方....................
ちょっと近所のパーツ屋まで、みたいな二つ返事....................
そして前日、かっぴーさんからも、休み取れたから奥さんも一緒に行くとの連絡が。
集合場所の某SA。
埼玉から来るとなると時間合わせるのも難しいかなと、予定時刻より45分早く到着。
(龍神の時は、針テラスで数時間待たせてしまった上に私は寝坊、更に寝坊した私が針テラスに到着してから電話で起きたぽこぺん君という事もあり)幸いまだ到着されてないようで、ベンチでボーッと。
二輪車置き場に中途半端なスペースの空け方で停めている中型のスクーターから大型ネイキッドまで、全て違う方向性の集団が。
その一人がやたらと声が大きいオッサンで、例えると
「ガッハッハ!ええ音させとんなぁ!」と他人に絡んでいくタイプというのか、ひと昔前の体育教師というのか、
前に!前に!俺!俺!みたいな。
「俺、飛ばすんコワいしー」と、車停めて休憩してる人らにまで聞かせるかのように言うと、他の取り巻きが
「●●さんが何言ってんスかー」と、周りがそう言うであろう事を見越したような言い回しと、それに呼応する下僕のような関係が
不気味。
押しの強すぎるタイプは苦手というか疲れるので、絶対に仲良くなれない異星人を眺めるかのように、ナマ温かく。
するとジャージ上下で、端に停めてあるバイクに向かう女の子が。
かつて、釈迦の如く気長で温厚な
(実物知らんけど)私が、唯一
「二度と行くかボケッ」と思った名古屋だったかの
ミシュランマンにソックリ。
ジャージで高速走ってきたんか?と思いながら眺めていると
「姫ライダーのワタクシに話し掛けたりしないでね」と、私の脳に直接語りかけてきたかのような、汚ないものでも見るかのような視線を飛ばされ、視線が外れた瞬間
「フンッ」と言ったであろう事まで認知できるような態度。
このゴックの分際で、マッドアングラー隊から脱走してじゃねぇぞ!などと思う事はなく、ただただ姫ライダーにひれ伏すばかり。
そんな一人の時間を過ごしながら、ぱらぱらと皆到着。

ぽこぺん君は、隼のタンデムシートにお供えの花束を装備している。

初めてお会いしたかっぴーさんの奥さんも、小柄で可愛らしく、恐らく自分が旦那なら学生服着せてあれやこれやとしてるであろう。
埼玉の青隼さんも、仕事で一時期は大変だった事も聞いてたものの、今は元気そうで何より。
久しぶりの顔ぶれに、一安心したような感覚。
出発。
先頭を走る
「着くまでに全部もげてまうんじゃね?」な、ぽこぺん君の花束も、国産車のリミッターが掛かる程度の速度では大丈夫な模様。
抜いたり並走となった車に乗ってる人が、物珍しそうに指差してたのが印象的。
程なく目的地付近到着。
送ってもらった写真通りなら大型バイクで上っていくのは、かなり難しそう。
徒歩で下見に行ったぽこぺん君が戻ってくるなり
「無理、無理です、笹がスゴいです」徒歩決定。
ただ、駐車場のようなものがなく、どこに停めようかと思っていると、かっぴーさんの奥さんが
「あそこにお願いしてきます」と、すぐ隣の公民館にスタスタと。
「停めていいみたいですよ!」さすが大阪人。
このコミュ力は見習いたい。

竹やぶと森を無理矢理切り開いたような山道。
幼い頃に住んでいた団地の横が結構な広さの竹やぶで、テレビのイメージだけで本気でパンダがいると思い、パチンコ
(Y字型のプラスチックの先端にゴムを通し、石を挟んで引っ張って撃つような、そう呼んでいたけど正式名称不明なやつ)を装備して捕獲に。
当然パンダなどいるわけがなく、野犬の集団に追い回されて涙目で逃げた淡い思い出。
そんな追憶を掻き消すかのように、
バンバン!と。
長い木の枝で地面を叩きながら歩くぽこぺん君。
「落ち葉の中にいるマムシとか踏んだら噛まれるんで」私が女なら抱かれていただろう、このサバイバルオーラ。
「まさかこんなとこでクマ避けしてんか?」と思った私では勝てない。
道中は、軽自動車なら通れるぐらいの道幅で、所々、道を横切るように排水用の溝が掘ってありフタが無い。
車幅的に通れたとしても、タイヤの偏平率が低いと溝の角でホイール曲がりそう。
距離にして100mぐらいか。
ちょっと登っただけでハァハァ言ってるオッサン集団....................
皆で暫く墓石を探して、ようやく発見。
「お久しぶり」と、いつもの声が思い出される。
これまでの事が目まぐるしく浮かぶと共に、その辺の茂みから、ひょっこり現れそうな気も。
「ようやく来れたよ」と、心の中で挨拶しながら、墓前でしばし昔話を。
また会いに来ますね
そう伝えて墓地をあとに。

さて、これからどうするか?というところで、ここまで680kmを走ってきた埼玉の青隼さん。
フロントブレーキの調子が悪く、加えて週明けまでに仕上げなければならない家庭の仕事があるため、とんぼ返りすると。
こちらとしては、埼玉から兵庫まで来たからには、どこかスポット的なところに行こうかと考えていたものの、よく考えてみれば、隙間縫うように、急な日程に合わせてもらった形。
今回は
「墓参り」という目的で集まり、それは達成。
出先で車輌の調子が悪いとなって、あちこち行くのもマズいため、高速から流れ解散に。
久しぶりに皆と会って、またどこかツーリング行きたい感が。
その日を楽しみに、日々を過ごしていきたいところです。
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