春の選抜が終わり、今夏の選手権地区予選スタート。
記事で順調に勝ち上がってる様子ながら、接戦もあり。
(データ取りから極端なシフト敷き、2-1のギリギリだった電気通信大高校は今後楽しみです)
娘の同級生やし頑張ってほしいなと、大阪シティ信用金庫スタジアムはネット中継してくれるので観てみると
「?なんかゴツくない?」決勝戦は無理矢理休みを取って現地観戦へ。
?????モニター越しに見たからではなく、やっぱりゴツい。
上半身も下半身も厚みが増してるというのかムキムキ。
試合開始。
ファーストゴロを盛大にトンネルし、いきなりのタイムリーエラー..................
一昨年は観にきて負けて、去年はゲンを担いで行かない方がいいと思って負けて
3度目の正直だと来たものの嫌な予感....................
準決勝を延長タイブレークで大阪桐蔭を破って決勝に上がってきた金光大阪。
さすがに弱くはない。
が、履正社はとにかく振りが鋭く、打球が早い。
加えて際どいボール球は見極める。
春の選抜で惨敗してから、全く別のチームになったかのような。
あと一歩で負けた去年の夏。
全国制覇を果たした大阪桐蔭を一番追い詰めたのが、大阪地区予選での履正社だったという結果。
星稜の奥川投手に手も足も出なかった春の選抜。
またもや負けた6月の星稜との練習試合。
投げやりにならず、悔しい気持ちがここまで成長を促すものなのかと。
金光大阪を破り、甲子園出場が決まった時は、おひとり様観戦の不気味なオッサンながら涙が出ました。
さて甲子園。
ちょうど会社辞めてたので、1回戦から決勝まで6試合全て観に行きました。

2回戦の津田学園は「スナール」という威圧感ある曲が印象的

3回戦の高岡商戦は今大会唯一の三塁側

準々決勝の関東一校戦は、前の試合で星稜が点取りまくったので、入場までの待ち時間が長くナイターで

準決勝の明石商業戦は直前まで強い雨

けど2時間ほどでこれ。さすが阪神園芸

ただ今回は第一試合が多かったので駐車場に難儀するハメに。
大体、甲子園行く時は、阪神高速挟んで向かいにある、
コロワ甲子園というショッピングモールが上限2000円なのでそこに停めるんですが、オープンが
朝8時。
試合開始前のキャッチボールから観たい派なので、間に合いません。
更に有名校の試合があるともなると、前日の第四試合が終わった時点でチケット売場に並びだしたりするので
駐車場など夜中3時半に着いても、2駅離れた武庫川駅の近くにやっと空きを見つけたといった感じ。
1回戦から観た感想としては、
霞ヶ浦の鈴木投手、
津田学園の前投手と、プロ注目と言われる投手を打ち込む打力はスゴいなと。
それと、打撃力に隠れがちながら守備が固い。
地区予選から観てると、個人的に、履正社はエースの清水投手が突然乱調になって四球たいな
「なぜここで.......」な展開になる事が。
それと、地区予選で本来4番手だったらしい、2年生で控えの岩崎投手の目覚ましい活躍があったものの
甲子園という場所でどうなるのかが気がかりでした。
が、この岩崎投手の図太さというのか、なぜそんなに澄まし顔で投げられるのか?が不思議なほど。
2枚看板のように投手陣に厚みが加わり、3回戦終わったぐらいから
「これ優勝ありえるかも」と思いました。
というのも、3回戦の
高岡商というのは記録的なものでなんか聞いた事あったなと調べると
過去、PL学園、大阪桐蔭と、夏の3回戦で高岡商に勝ってその大会は優勝したという
大阪勢にとって女神のような相手に、3回戦で勝ったので。
決勝戦まで全て観て、打者で特に
「この選手が良いな
」と思ったのは、セカンドの池田選手。
狙い球以外はカット、ボール球には手を出さない。
学生時代にピッチャーやってた身からすると、こういうバッターが一番嫌い。
漫画
「ドカベン」でいうところの
殿馬のような
「なんでもやりそう」な雰囲気というのか
粘られて球数増えて四球になるぐらいなら、スカッと打たれた方が楽。
相手からすれば、出塁率の高い1番桃谷選手がいて、2番に池田選手がいると
ランナー溜めてクリーンナップまで回ってしまうプレッシャーを感じるんじゃないかと。
そして5番の内倉選手。
これも個人的な感想ですが、地区予選から観て、履正社の中ではこの人がバッティングセンスはナンバーワンだと思っています。
振り出し、ミートしてからの運びというのか体の使い方はお手本のように思います。
守備に関しては大会通じてエラー1つというところからも、どこに飛んでも安心して観てられるレベル。
中でもショートの野上選手のセンスは抜群というか、これ抜けてたらどうなってたか.........みたいなところを全て止める。
優勝への守備での立役者だったかと。
U18で履正社から1人も選ばれなかったのが不思議です代表監督の理想チームに履正社の選手が当て嵌まらなかったのか、政治的なものがあるのかわかりませんが
履正社抜きにしても、内野手9人中、本職ショートが6人、外野手2人、と偏ったポジションの選考を見ると
オーラビンビンに思えた、
明石商業の来田選手は入ってほしかったなと。
決勝戦はご存知の通り。
学校確保分のチケットはすぐなくなったとかで外野席から

履正社は生徒数が少ないのと、2年前ぐらいからやっと吹奏楽部もクラブ生として入学してきている段階なので
少人数の部のコンクールにしか出られないほど人数も僅か。
吹奏楽やチア等、甲子園の応援は毎回、豊中市の中学高校に協力してもらっている状況。
(今回は、私の母校が友情応援に参加したこともあってよかったです)
なので、一面黄色で美しさすら感じる大応援団の星稜高校に対して、履正社は完全アウェイ状態。
ここ何年か、甲子園の決勝戦は一方的に勝敗が決まる試合ばかりといった印象の中
久しぶりに逆転し追いつかれ、また突き放しといった緊迫感のある試合で見応えがありました。
嫁などメガホン割れるほど興奮し、優勝が決まった瞬間号泣。
岡田監督のインタビューで
「奥川君にチームを大きくしてもらった」の言葉を聞いて涙が出ました。
が、続く選手へのインタビューで、360度見回して下さい!この拍手がどうの言いだした時
現地は星稜の応援の方が多いから微妙な感じが....................
そして井上選手へ3ランホームランの質問かと思いきや、奥川君はどうだったか?とか相手チームを褒めてあげて下さい!
.................履正社どころか星稜にも失礼な気が。
試合直後の最初のインタビューなら、ホームランの事を聞きたいのが心情。
それを訊いてから相手投手の事を訊けば違和感ないのに........................
美談に仕上げたいなら、完璧超人のような投球で勝ち進んできた側で進めるより
完膚なきまでに叩きのめされたところから這い上がって勝った、履正社側の方がわかりやすいとは思うけど..................
去年の大阪桐蔭の扱いなども考えると、どうも学校関係無く大阪は悪者になりがちな..................
まぁ、それはいいとして
30年以上前、人数揃わず他の部から集めるところからスタート。
元々有名だった学校に赴任したのではなく、ゼロから作り上げ、よくここまで..................
前からこの人のインタビューで
「こどもらが~」というのが、愛情持ってるような感じがして好きで。
選手にしても、惨敗したところから奮起し
「打倒奥川」で、それこそ死にものぐるいで鍛え
けど、6月の星稜高校との練習試合にも負け、それもまたバネに、決勝戦の大一番で達成したというのがドラマチックすぎるというのか、物語を読んでるような。
履正社の生徒も、スポーツクラス以外は普段勉強に追われがちなので
部活が何してようが我関せずみたいな感じかなと思いきや
(以前、体育祭を観に行った時、スポーツクラスも進学クラスも混ぜて競技する為
どの部もスポーツ推薦入学者で、全国レベルの生徒もいるスポーツクラスが進学クラスを蹂躙する場みたいな感じでした。
ハナから勝てるわけないやんみたいな)皆、必死で同じ学校の仲間を応援していて、ドライな生徒ばかりじゃないんやと微笑ましく感じました。
そして翌日。
娘は通常通り登校。
選手が帰ってきた際は1、2年生が門から校舎まで並び、3年生進学クラスは教室待機だったとか。
とりあえず
テレビ映りが良かったのが新校舎とグランド。
創立100周年に向けて改築していってるのかはわかりませんが
今の3年生が入学した4月に新校舎、その夏にグランドがリニューアル。
ただ、新校舎は高等部の進学クラスと中等部が使い、スポーツクラスは建て替えられてない古い校舎というのが気の毒..........
取材などで学校はてんやわんやになっていたようで、娘のクラスは自習に。
すると友達と抜け出して食堂へ。
井上選手、清水選手が取材を受けてるところ、ちょうど取材が終わったばかりの桃谷選手と西川選手を見つけ
緊張しすぎた娘は
「おめでとうございます。今度色紙持ってくるのでサイン下さい」となぜか敬語。
多分、娘のチビさに下級生かと思ったのか、学年分けされてる娘の上靴を見て
「赤?同級生やーん!なんで敬語.....」とツッコまれたと。
「ええよ」と約束も取り付け、帰ってくるなり
「今日、桃谷君と西川君に握手してもらってん!」と大興奮。
その後、学校の教職員が岡田監督のところで本を持って並んでたので、なにかと思って覗いたらサイン貰ってたと。
赴任してきた当初の状態から、ここまで部を発展させた手腕や
強豪校は全寮制が当たり前のような風潮のところを、原則通いで強くしていったというところに興味もあったので
著書があれば読みたいなと思っていたら................
先月出してはった.........................
前々から
「岡田監督は本出さへんのかな?出たら読みたいわ」と娘に言っていたので
その時初めて出版してる事を知った娘は、当然私は買うと踏んで
「先生!本持ってくるからサインしてや」と言うと
「おお、いつでもするで」このあたりは、外から見るとスゴい監督でも、在校生からすればいつもの体育教師の認識なのか....................
とりあえずは履正社高校。
学校任せで親が口出しせずとも、入学時から教科によっては偏差値が20ぐらい上がり感謝しているところに
こんな感動まで与えてもらえるとは......................
学校に対して残念だと思う事はただ一つだけ校歌短すぎ入学式で校歌を披露してもらった時、古式ゆかしい歌詞に唐突な
「マーキュリー」の横文字にド肝を抜かれたけど
まぁそれは商業高校だったから、ローマ神話だったかの商人の守り神で納得。
けど、甲子園での校歌斉唱が、始まったと思ったら、もう終わり.....................
もうちょっとしみじみと余韻に浸れる時間が欲しいなとなにはともあれ、お疲れ様でした。
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