夏のプー太郎期間、高校野球を満喫し、父兄特権として履正社の文化祭も体育祭も観に行き
なかなか有意義な時間を過ごした次第にございます。
文化祭はそれまで遠目にしか見られなかった選手が、目の前で屋台の料理を作ったりで、うちの嫁も大興奮。
「握手禁止・サイン禁止・撮影禁止」とあちこちに貼り紙がしてあり、学校や保護者会が選手を守る体制もしっかりしてるなと。
3年生の娘はクラスの屋台の出し物を売り捌くために、終了時間間際、近くを歩いていた2年生上履きを履いた野球部の一団の名前がわかるコを見つけ
「岩崎くん!〇〇円でいいから買ってよ!買ってくれるよね!」と。
「あ、はい。買います」と、夏の甲子園優勝投手に売りつけ、一緒にいたコらも買ってくれたと。
お ま え ご と き ホビット族のチビが、甲子園の英雄になんという無礼千万。
土下座して献上して差し上げろよと。
そして先日、娘は大学受験を。
学校自体の指定校推薦の枠が多いのと、評定平均値がまあまあ高く、入学してから皆勤、提出物も遅れ無し
クラス役員、処分無しできていた為、ある程度関西圏では名前の通っている大学へというのも可能だったものの..................
「やっぱり看護系にいきたい」と指定校推薦は受けず。
AO入試を受けてみる事に。
私としては..............行ける行けないは同級生の志望次第なところもあるけど
有名どころの大学の指定校推薦の学内審査を受けられると言われれば..................
一人っ子なので、大学の名前で選んで、卒業してから専門学校行ってもいいんじゃないかと。
その辺りは娘と話し合ったものの、本人の意志は固く
先々、どちらにもなりたくてまだ絞れていない、看護士と養護教諭の2つの職のどちらの選択もできる学校がいいと。
結果、AO入試は倍率が高いらしい中、第1志望の看護はダメで第3志望の臨床工学に合格。
本人は公募推薦でもう1回受けると。
とりあえず大学行きの切符は手にしたから、サボらず難易度上げてチャレンジしていいんやないのと。
そんなこんなで受験勉強は継続しながらも、学校休みの日曜日に野球部の試合があると
「パパ、観に行こうよ」近畿大会出場をかけた秋季大会大阪予選。
新チームへの移行が星稜高校と並んで全国で最も遅く
且つ、優勝報告会や国体やらで忙しい中で、どうなる事かと思ったものの、決勝までの6試合全試合をコールド勝ち。
そして決勝の相手は大阪桐蔭。
前年春夏連覇の大阪桐蔭と、当年夏全国制覇の履正社。
大阪の2強と呼ばれるものの、部の方針は全く逆。
全国から集まったエリートが、外部とほぼ遮断された寮生活で野球に打ち込む、管理の大阪桐蔭。
一部下宿生はいるものの、原則自宅通いで平日の練習時間は3時間、自主性の履正社。
今夏の優勝で、どちらのやり方も正しく、突き詰めれば強いんだと。
大阪桐蔭も去年は谷間世代だったのが、新チームは化け物揃いで強いと。
両校、決勝までの全試合をコールドで勝ち上がっていて、これは観たい。
結果は延長の末、大阪桐蔭に負けたものの、9回裏に新キャプテンの関本君が3ランホームランで同点に追いついて
簡単には負けなかったりで今後が楽しみ。
関本キャプテンは元阪神タイガースの関本の息子で、最初は親の力で前チームにベンチ入りしてたんかな?と思ってたけど
実際のプレーを見てびっくり。
さすが全国制覇したチームの後任キャプテンで、4番を任せられてるだけの事はある。
このままいけば親を超える選手になりそうなレベル。
(地区予選7試合中、5試合現地観戦した暇人の感想です)隣で
「ジュース買ってくるからお金ちょうだい」と言う娘..................
あそこでスゴいプレーをしてるのは、おまえより年下やぞと、やや頭痛..................
そして大阪2位で近畿大会出場が決まり、仕事の休みを合わせる嫁。
数日後、夏の優勝を記念して、学校が発行した非売品の野球部雑誌をチラつかせ
「お寿司食べたいんやけど」と言う娘。
学校が作っただけあって、回転寿司なら安い内容でよかったけど..................

そんなこんなで最大のイベント
「ドラフト会議」が。
始まる前から
「井上君どうかな?なぁパパどう思う?」と。
2年前に千葉ロッテに指名された安田選手の時、娘は1年生。
学校の先輩になんかスゴい人がいるといった程度の認識だったのが、同級生ともなれば話は別。
夏の大会前までは
「野球部のコらと食堂で並んでたら、もう空間の圧迫がスゴいねん、デカすぎ食べすぎ」などと言ってたのが、決勝戦のダイジェスト動画をメガホン叩きながら何度も観ては
ワーッ!と部屋で歓声上げる手のひら返しっぷり。
「今日な、桃谷君と西川君が歩いてた」と、そんなん学校の中やったら歩くやろがみたいな報告を一々自慢げにしてくる始末。
井上君..................
ネットでの評価はどちらかと言えば、あまり良くない。
よく言われてる
「金属打ち」でバットの恩恵だと。
うーん..................
言ってる事はわかるけど、甲子園決勝戦まで自責点0、長打0で来た奥川君から
あの場面で逆転3ラン打った集中力や勝負強さはずば抜けてると思う。
履正社だけが金属バット使って、他のチームは木製バットなら非難も理解できるけど
同じレギュレーションの中で打てたという事が評価できると思う。
身長のような
「体格」といった、努力ではどうにもならないものを持ち合わせているのは強み。
守備も緩慢と書かれてるのをよく見掛けたけど、ちょっと印象は違う。
甲子園での履正社は決勝まで1試合だけ三塁側で、後は全て一塁側。
決勝だけチケット取れなかったものの、あとはアルプス席から全試合観た感想は
体が大きく、歩幅が広いためゆっくり走ってるように見えても遅くない。
体育祭のリレーで走ってるのを見ると、速くてびっくりした。
外野手としては、風を考えた捕れる捕れないの見切りが良くて、クッションボールの処理が上手いと思った。
ただ一つ、ヒザを悪くして手術してるという点がどう影響するかなというのが心配。
4から5巡目ぐらいで指名されたらいいなと。
ドラフト会議前の特番で、母子家庭で育った事、苦労かけた分、母親に恩返ししたいといったインタビューが。
嫁と娘とテレビつけて、タブレットでネット中継も流しながらドキドキして時を待つ。
娘はクラスのコらとグループLINEでやり取りしながらで忙しい様子。
1巡目が終わり2巡目。
阪神タイガースの指名で名前が挙がり、思わず変な声が出たほど驚いた。
まさか地元の球団が2位指名とは....................
小さい頃から甲子園にはよく連れてもらい、うちの弟の名前は掛布から取ったほどオヤジもオカンも阪神ファンという事もあって
自然と贔屓にしてしまう環境。
地元で育った選手を地元の球団が指名したという事がかなり嬉しかった。
ニコ動で指名後の会見を観てる中
「お母さんを温泉旅行に連れてってあげたいです」と話してる姿に、良いコやと思っていると
「パパ、漫画欲しいから小遣いちょうだい」と娘.....................
親の立場で見ると涙出そうな発言してるのに、この邪悪なゴブリンは.................................
その後もドラフト見ていると、阪神は5位までを甲子園を湧かせた高卒生を指名。
ここ何年か、イマイチよくわからない指名をする阪神といった印象だったのが
数年後を見据えた矢野監督の決意みたいなものが窺えて、これからが楽しみだなと。
そんな次第にございます。
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