先月から稼働した個タク。
運転が好き。
組織の派閥や人間関係のしがらみが苦手。
開店閉店自由自在。
通勤0分。
ぐーたらな自分にはベストな職だと選んだ結果..................
..................思ってた以上に楽しいです。
基本セコい性分なので、法人時代は運転手のバックアップの為に忙しくしている内勤者に対しては感謝もすれど
いつ見てもお茶ばかり啜って、事務的な事を訊いても
「いやぁ、わからんわ。〇〇さんがおる時にもう1回来て」.........おまえは何の為に存在しているのか
その他、定年退職した事務方の延長雇用者等、喫煙所に入り浸っているのを見掛けると
なんでこのカスどもの給料稼いでこなあかんねんと、売上の53%は会社に持っていかれる歩合給が馬鹿馬鹿しく感じて..................
それならば、完全自己責任でいいからと目指した個タクでしたが、いざ組合に入ってみると.........
(というか、必要書類の多さや申請の煩雑さを考えると、自分で最初から最後までやるのはかなり難易度高いので、必然的に組合に登録してからになります)会社勤めよりは責任の範囲は広くなりましたが、事故は渉外担当に投げ、故障も提携工場がいくつもあり
その他税金関係や手続き関係は事務に投げ、引退時は全国の個タク運転手から100円貰えたり
(誰かが辞めたり死亡した時はこちらも払う、互助会みたいなシステム)結局は
「組合費」としてカネは納めているものの、法人時代よりは払うだけの価値はあるかなと。
(全国で3万人弱いる個タク運転手の9割以上が組合に加入している事からも、まぁ、それなりのメリットはあるのかと)大きな括りの「組合」の中で枝分かれしてる「支部」の規模によってマチマチですが
個人的な感想としては、小規模の法人よりも遥かにバックアップ面は整っていると思います。
さてさて稼働初日。
洗車しコーティングもし車内もビカビカに磨いて、新たなスタート。
.........と思ったら
「コンビニまで乗せて」と娘。
まぁ、初の客が娘ならいいかと思っていると
「小銭が300円しか無い」.........いや、釣りあるから千円札で払えよと。
初客に乗り逃げされるというなかなかのスタート.........
(足りない分は自分で補填しました。
タクシーは「いかなる理由があろうと割戻し(値引き)をしてはいけない」という法律があるので、揚げ足取られないように書いておきます。
お金が足りなかった女の子の客に、運転手が好意で「あるだけでいいよ」と精算し、後日、女の子は運輸局だったかタクシーセンターだったかにお礼の連絡を入れましたが、その運転手は法令違反でクビになったという話を聞いた事があります)娘を降ろし、気を取り直してそれっぽい所を流してみる。
燃料や消耗品、事故の確率考えると、基本個タクで
「流し」は避けたいところながら
止まり木になる場所への入場申請はしたけど、許可がまだな為ブラブラと。
うーん、なんというか.........
肩書きが付いて、新人が入ってきたら横に乗って、あーだこーだ指導したり、皆の前に立って点呼したりといった立場からまた新人に戻り
今度は個人事業主として、個タクの先輩らからあれこれ教えてもらうというのも、まぁ新鮮。
とりあえず現状は..................
仕事中に乗ってきた、見知らぬお客さんからの予約依頼は受けない方向で。
というのも予約を受けると、最低でもその時間の1時間前には車止める必要が。
法人の場合、大雑把に1時間当たり平均2500円の売上が損得のラインなので、移動だなんだ考えると3000円以上乗ってもらわないと採算が合わないといった感じです。
例でいうと
「平日朝10時にすぐ近くの病院行くから、行きと帰りを毎日お願い」というパターン..................
ただこの場合も、あくまで
「中抜け」の場合であって
「朝イチ」や
「深夜」といった、出庫や帰庫の時間なら、メーターがいくらであろうが問題ありません。
そんな事をあれこれ考えると
「メンドクサ」になって、名刺を求められても、作ってない体で。
けど、これは見知らぬお客さんに
「申し訳ないです~」と電話でお断りするのが億劫なのであって
仕事以外で知り合ってる人なら、飛行機や新幹線のような時間がハッキリしてるものは別として、飲み会後の帰りの足で呼ばれても
「近くにおるからすぐ行けるよ」とか
「ちょっと遠いから待ってくれるなら」等、話が詰めやすいので受けます。
さてさて、譲渡譲受で手に入れた
カローラAXIOのHVですが、この車、かなり良かったです。
走行距離は4年で10万km弱という
「ちょっとドライブ好きな人が乗ってた」程度の使い方で、タクシーとしては新車レベルの距離。
(私の知る限りのタクシーの最大走行距離は200万kmオーバー)とにかく燃費が良く、エンジン止めないタクシー的な使い方でも24km/L。
見た目に反してトランクが広く、大サイズのスーツケース2つに中サイズのスーツケース2つが余裕で積めます。
が、排気量が小さいので、区分でいうと「小型」に。
とにかくメーター回りません..................
ちょっと前に8台で遠距離に行きましたが、同じ距離走って小型は25000円ちょい。
中型は28000円ちょい。
シーマやFUGA等の大型は33000円ちょい。
加えてフル乗車で高速使って遠距離とか、かなり疲れます。
この時、私の中で何かが切れました。
強引にでも乗り換えだただこれは、基本、3、4時間待ってでも一発遠距離狙いの自分に合ってないだけで
駅待ちから近場を数こなしたり、繁華街を流すやり方なら、カローラはどハマリ。
燃料も補充場所と時間が限られるLPガスではなく、いつでもどこでも補充可能なガソリン。
燃費も良く、消耗品も安く上がる為、疲労感を省みずステータスを
「仕事」に全振りするならピッタリ。
車動かしていれば、お客さんが手を上げてくれるかもしれないけど
家でボーッとしててもカネにならないのが当然な以上、自家用車に乗る機会がゼロに。
嫁もフルタイムの正社員で、乗る機会無し。
任意保険に税金に.........持ってるだけで費用は掛かる..................
ガレージも2台分のスペースはあるとはいえ、嫁と娘からは
「チャリ置くのに邪魔」と言われ..................
メーター
スーパーサイン(表示灯)
自動ドア
それら配線の引き直し
ドアバイザー
ドアエッジモール
テレビキット
合皮のシートカバー全席分
..................計70万円
ただ、カローラを改造無しの名義変更のみで、即営業できる仕様のまま買い手を募った為
当日一人目ですぐに売れてしまうという誤算が。
というのも、カローラは分類で分けると1500ccなので小型扱い。
買った人は中型の認可しか受けていなかった為、小型の申請をし直す必要が。
その認可が下りるまで1週間。
認可が下りないと名義変更ができない為、クラウンも待ちの状態に。
そして、クラウンの任意保険。
免許取ってから24年ほど、四輪では保険一度も使った事がないので20等級。
けど、自家用車を登録変更で営業用の緑ナンバーにした場合、車検は引き継ぎできるものの
任意保険の中断証明が出せないと。
20等級を10年間引き継げる中断証明を貰うには、一度抹消登録をして車検からやり直す必要が。
うーん..................
自分が自家用車買うというのはもう無いとは思うから、中断証明は不要かと思ったものの
娘がこの冬から車の教習所に行こうとしてる..................
私も嫁も
「免許取ったらすぐ乗って、乗り続けないと上手くならない」が共通認識な為
免許取った後を考えると、嫁と娘で共用する自家用車買うだろうと。
そうなった時、任意保険の解約での返金、緑ナンバー車検の費用.........
私の名義で全年齢対象にして、大体63%引きの20等級持ってた方が安上がりじゃないかと。
その分、稼働できない日も延びて..................
やっと完成。


もう7年目に入っているので、ハンドルの革がめくれてきて..............
補修出すと結構な値段....というかディーラーに訊くと補修などやってなくてハンドルごと交換7万円オーバーと言われたので
オートバックスの1500円もしないハンドルカバーを着けましたが、これ結構握りも捌くのも良い感じです。

クラッツィオのNeoというシートカバー
写真ではビニールっぽい写りですが、かなり良い感じで
子供が乗り込んだ時、シートに靴のまま上がり、思いっきり靴跡がついてしまい
お母ちゃんが
「あんた、なにすんの!」と引っぱたいて
「本当にすいません、高そうなシート汚してしまって......」と言われた事が。
「ああ、すぐ掃除できるんでいいですよ」と、当初の布地のシートでは汚された時に掃除が大変だと思って、手入れが難儀な本革ではなく合皮のカバーにした効果が。


が、自家用車から営業車にした為、ホイールが20インチ。

個タクのおっちゃんらからは
「なんやこのホイール.........」と。
タクシーなど、自家用車に比べると走行距離の増え方が段違いになる。
当然タイヤの交換サイクルも早くなる為、大体が見栄えとランニングコストのギリギリの妥協点として16インチを履かせている。
これは悩むところ。
ランニングコスト考えてインチダウンが正しい。
同じ距離走るなら、タイヤが安い方が利益は大きい。
が、それならカローラでええがなとなってしまう。
車好きの運転好きの延長で今の仕事してるのに、どうせなら好きな仕様のまま仕事したいなと。
そんな今日この頃でございます。
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