細く長くユル~く生きていきたい

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今月に入り、少し仕事も忙しくなってきた気が。
2回ほど乗り場に並んだ感覚としては、コロナ前の7割ぐらいに戻った印象。
と思ったら、東京大阪でコロナ感染者が増え、また少し落ちてきた感じが...................

とりあえずこの時期、暑いです。
待機中は窓にバイザー貼り付け、エンジンかけっぱなし。
燃料消費や油類、冷却水、バッテリーの劣化、ちょっと進んで止まる、ちょっと進んで止まるを繰り返すオートマへの負荷を考えると、長時間乗り場で待機するのは避けたいところです。

そんな訳で、仕事は9割以上、依頼をくれるお客さんのみ対応。
これは気分的に楽です。

今のところ.................
・うちの弟

・社内でプロジェクトを立ち上げ、それを持って他社へ売り込み、社内で選抜した人間500人ぐらいを率いて数年に渡ってシステム構築をするAさん

・Aさんが紹介してくれた、Aさんに継ぐ責任者のBさん

・東京の宝石商さん

・少し遠い病院に行くおばあさんと娘さん

・うちの近所の社長


この人達がメイン。

気分的に楽と書いたのは、予め行き先はわかっているので、迎え先から目的地までの時間帯による渋滞箇所も予測でき
運賃どうこう言うお客さんらではありませんが、最安最短時間での到着がし易い点です。

大阪の高速道路と主要幹線道路の渋滞状況は、常にアプリ起動してタブレットに表示させていますが
結構「何となくあっちは混んでそう」みたいなものが必要なところもあるので
乗る時間と行き先を知ってるのと知らないのとでは、精神的な負荷が段違いです。
(ただ、この仕事も10年以上やってるので、知らない場所言われても、大阪府内なら住所訊けばどこかぐらいはわかるので、お客さんにルートの確認して「また近くに行ったら細かい指示頂けますか?」で何とかなります)

と、業務の100%を占める「運転」で気分的に楽させてもらっていますが、その他の事は割と気を遣います。
迎え先までの距離にもよりますが、基本、予約の3時間前には帰宅。
車は後に雨が降るのがわかっていても、中も外も掃除。
お客さん乗せる時は埃も積もらせず、後席マットは砂粒も落ちてない状態に。
シャワー浴びてスーツも着替えて。

車の古い新しいは別にして「ちゃんと手入れしてるかしてないか」は見ればわかるし
身なりにしても、例えばお客さん降ろした後にトイレ行きたくなった時、磨いた車でネクタイ締めてスーツ着ていれば
格の高いホテルであろうが大きな施設であろうが
「すいません、トイレ貸して頂けないですか?」と、ベルや守衛さんに言うと
「車、少し前に進めて下さい、トイレは〇〇にあるので、どうぞ」
と、遠くに停めさせられる事も、断られる事もありません。

さてお客さん。
皆一様に「いつもキッチリした格好してますけど、私しか乗せないんならパジャマでも何でもいいですよ」
と言ってくれますが、これはやっぱりできません。

もし到着先で、お客さんの部下や同僚、友人家族等の第3者に見られた場合
「あんな小汚い運転手の車乗ってんの?」と、お客さんに恥をかかせる事になりかねません。
会社や自宅に送っていくなら、誰から見られてもお客さんが恥ずかしくないよう、降りてドア開けておじぎして。
商談に行くなら「偉そうにタクシーで来たんか」とならないよう、相手方には見えない場所で停め「近くで待機してるんで、終わったら携帯鳴らして下さい」
最低限、これぐらいの配慮は。

まず
実は一番単価の高い客。
「社長」という小生意気な身分で、年間にすると大体700万円ほどタクシー使うらしい。
大阪に来る時は、関西圏で弟自身が出向く必要のある会社への商談や打ち合わせ、接待が殆ど。
コロナでほぼ仕事が止まり、月2500万円ほどの固定経費を垂れ流しつつもリストラする事なく耐え
今月に入って止まっていた仕事が急に動きだした為、寝る間もないほど忙しいと。
実家のリビングでリモート会議中、従業員にコロナで業績が落ち込んでるけど頑張ろう的に偉そうな講釈垂れてるとは知らず
「おう、〇〇!コーヒーいれてくれや!」と言ったのが丸聞こえ。
弟の結婚式で何人か会ったので、精一杯の愛想振り撒いていましたが、式でスライドショーが流れた時、小学校低学年ぐらいの弟への
「この世で一番恐いものは?」の質問に「おにいちゃん」と書かれた箇条書きの作文みたいなのが流れて................
「やっぱり恐いわ」と、会議がザワついたと.................
今の立場があるのはきっと、過去に兄弟喧嘩で鉄パイプとバックドロップで2度ほど後頭部を割って、脳が活性化されたからだと思います。
完全に私のおかげ。
2日や3日間結構な額を遣うものの、年収1/10とはいえ一応は兄の立場なので、弟が来るたび姪っ子達に小遣い1万円ずつ渡しているので儲けは少ないです.................

Aさん
週2回から6回は帯で依頼をくれるお客さん。
時間があると「会社行きたくないからドライブ行きましょう」と、通常の倍近い料金を走らせてくれる事多々。
食事に連れていってくれる事もあり、その間の運賃も払ってくれ、会議が伸びたりして最終便に間に合わなくなったりすると、迎え先から自宅が結構遠い人を連れてきて「待たせてすいません、この男を送ってから私をホテルに送って下さい」という事も。

Bさん
Aさんが紹介してくれたAさんのプロジェクトメンバー。
Aさんが依頼時間より30分遅れ、飛行機の時間ギリギリの時に珍しく見送りに。
「この男も乗せていくんで、私降ろしたらまたここに送ってやって下さい」で往復分の料金を。
が、その際、スマホを右後ろのドアポケットに落とすというミラクルな忘れ物を。
お客さんが降車する時は、後席の座面や足元ぐらいは忘れ物ないか見ますが、さすがに右後ろドアのポケットまでは見えません.................
スマホ自体はSiMを抜いていたのか鳴らず、私の携帯に知らない番号から掛かってきて忘れ物がある事がわかったものの、まさかドアポケットに入ってるとは思わず、夜間というのも相まって、道路に停めて左後ろドアから探したので見つからず。
無い旨伝えてから運転席に乗り込む前に、なんとなく右後ろドア開けて発見。
履歴から掛け直しても出ず。
忘れ物は事情がどうあれ、運転手の責任だと思っています。
泊まりで仕事は無いだろうから、ビルの前で待っとけば、そのうち出てくるだろうと思って到着。
すると、ビルの前の植え込みをゴソゴソしてる人が。
遠目だったので守衛さんが掃除でもしてるのかと思い、事情話して入館許可貰おうと思ったらご本人。
iPhoneの追跡機能みたいなのを使って、別のiPhoneの地図画面見てたら、どんどん近づいて止まったから植え込み探してたと。
「ホントに申し訳ない」と、次回依頼の時、沖縄土産を買ってきてくれました。

宝石商さん
歳は私よりも若いのにやり手の実業家といった印象。
偉そうにもしない丁寧なお客さんだと思いながら、たまたま、たばこの話になり、飛行機も空港内も禁煙なのはわかる為
「たばこ吸ってもらっていいですよ。
局は禁煙を勧めてくるんですけど、長い距離乗るお客さんには移動中ぐらいゆっくりしてもらいたいですからね」

そこから「また乗せてもらえませんか?」で依頼が。
仕入れや商談、会食等、TPOに合わせた対応には気を遣っているのをわかってもらえているのか、毎回チップを置いていかれる。
ある日、離れた場所に停めてたら、商談相手の社長さんがやって来て「良い運転手さんらしいから、ワシも名刺もらえませんか?」と。
その後、その社長さんの奥さんから連絡があり、毎月遠方の温泉までバスで両親を連れて行ってるけど、高齢になってきたので車で行こうと考えてると。
往復で2万円ほどになると伝えると「次回からお願いします」

通院のおばあさんと娘さん
家の近所でたまたま手が上がったお客さん。
「この車、乗り心地良いし運転コワくない」等、恐らく法人の車でガンガン飛ばす運転手にばかり当たっていたような発言。
お客さんが急いでいるのか時間あるのか、お年寄りだったり子連れだったりで運転の仕方を変えるのは当たり前。
何人かで乗ってきた場合、どの立場の人がどこに座るかで、道路の凹凸をどのタイヤで踏むかぐらいは考えて走らせています。
そんなこんなで5000円ほどの距離。
また乗った場所まで帰るとの事だったので、2時間ぐらい待ってまたうちの近所まで帰るなら.........メーター入れずに待ってましょうか?
以降、往復で使ってもらえる事に。

うちの近所の社長
法人時代、指名できるか訊かれたものの、週3日出勤の隔日勤務だった為、休みの日に依頼くると迷惑掛けかねないので個人予約は一切取っていませんでした。
それで「個人なったら名刺ちょうだいよ」と。
毎回、飲みの帰りは2人ほど順番に送って最後に降りるので、料金もなかなかな上にうちまで10m。

基本的に、依頼してくれるお客さんには飲み物を渡しています。
これから飲みに行くとか病院で検査するとかの時以外で、仕事での長時間移動中の場合、500mlペットボトルのお茶。
コーヒーや紅茶は好みがあるのでお茶が無難。
小さいサイズのやつでもいいんですが、すぐに飲み切ってゴミ箱ポイより、500mlならカバンにも入るし、その後の仕事中でもちょいちょい飲めるしで
降りた後でも「他の運転手とは違う」と少しでも印象を残そうという下心です。

番外編、うちのオヤジ
相談役兼営業部長として嘱託で働いており、世の中にはびこる「お前がさっさとリタイアせんから下の人間が上にいかれへんねや」的迷惑な存在。
コロナによる自粛が緩和され、それまで我慢してた反動か、飲み屋まで迎えにきてと電話が。
バス停近くの歩道にオヤジが立ってるのを見つけ、横付けして窓を開け「はよ乗って」と言うと、ベロンベロンで
「おまえ、誰やねん!ダァホが!もう車呼んどんねん!」

バス停に並んでる人らドン引き...................................

「オレやオレ!こうへいや!」と言っても
「そんな奴、知らんわ!ボケッ!」
このクソジジイが、実の息子にこの態度。
これでオレオレ詐欺に引っ掛かったら、葬式のスピーチで会場を笑いの渦に引き込んでやると思いつつ
車から降りてやっと気づいたという事が。

実家まで7000円ほど。
1万円出してきて「あー、もうええわ」で降りた途端にマンションの植え込みにゲロ。
コイツ、危ねぇな.................
そこで野垂れ死ねと、そのまま放置して帰宅。
翌日「全っ然、覚えてないねん、おまえの車で送ってもらったんか?金払った?」と電話が。
「払ってもらってない」
ここ何年かで一番のクソ客からは迷惑料で料金倍。

そんな事もあれば、近所の社長を迎えに行った際、タクシー乗り場のある駅だったので
ロータリー内の少し離れた場所に停め、降りてたばこ吸ってると.................
飲み屋のマスターみたいな格好の兄ちゃんが車をジロジロと。
「邪魔やから、どけんかい!」とでも言ってくるのかと思ったら............................
「ホイール、スゴいですね。車もピカピカでカッコいいですねー」と。
立ち話していると「いやぁお兄さん感じ良いし、ちゃんとしてはるから、〇〇市まで帰るうちのお客さんお願いできませんか?」

飲み屋帰りなので酔ってるけど暴れたりするような人ではない。
〇〇市はそこから市内の近い場所でも12000円ほど。
その駅の乗り場に待機してるタクシーは、どうも行儀悪いようで、言葉遣いも知らず、遠回りされるとか。
夜の遅い時間は、どうしても法人の車が無かったら電話していいですか?とお願いされた居酒屋1件のみ、たまーに対応するぐらいだったので、マスターに名刺を。

こんな感じで、個タクというのはヌルい仕事だなと思います。
ヌルいというのは、元々営業職が社会人の原点なので、色んなところへ飛び込み営業して、門前払いは当たり前
たまに「あっ、ここあかんとこやん......」と思うような、ドア開けると提灯並んでるような事務所に入ってしまったり。
それを考えれば、お客さんの方から自分の車の中に入ってきてくれるというのは大きなアドバンテージです。
それも、ウインドウショッピングのような事もなく、お金を払ってくれるのが前提。
タクの運ちゃんなんて制服なのか私服なのか、ヨレヨレの服着て敬語も知らない態度の悪いのが多いというのが、世間一般的な印象だと思います。
スーツ着て「接客用語」みたいな堅苦しい言葉遣いをしなくても、不快にさせない程度に丁寧に話しているだけで
ちゃんとした運転手と思ってもらえるハードルの低さが、他の業界に比べてヌルいと思えるところです。

後は早くコロナが収束してほしいものです。
皆さまも、お体ご自愛ください。

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最終更新日2020-07-23
Posted byunknown

Comments 2

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マザファッカー  

読めば読むほど「すげぇ」って印象しかないです。
乗る人の序列まで考えてどのタイヤで凹凸踏むかなんて...

先日即席のなんちゃって運転手やりましたが、そんな細やかなとこまで頭回らず、ただただ事故らないように走るだけでしたから...

プロ中のプロってやっぱりいるんですね。

だから良客が多いんでしょうね。

しかし近年一番のクソ客が実の親って(笑)

2020/07/24 (Fri) 19:40 | EDIT | REPLY |   
unknown  
Re: マザファッカーさん

大役、お疲れ様でした。

凹凸とタイヤの話は書くと長くなるんですが、僕がタクシー乗りだして1ヵ月ぐらいの頃、無線配車で迎えに行った先に、見るからにガラの悪そうな男2人組が。
行き先はあまり印象の良くない町名。
向かってる途中に一人の携帯が鳴り「え?アニキそんなとこにいてんですか?迎えに行きますわ」で、行き先は警察署に変更。
これまたガラの悪そうなのが乗ってきて、どうやらタクシー運転手の態度が悪く、揉めたら緊急通報ボタン押され、何だかんだで連行されたと。
まだムカつくから、そのタクシー会社まで行ってと。
会社着くと所長と名乗るスキンヘッドに白の上下スーツ、黒のシャツという、いかにもな格好のオッサンが出てきましたが、3人組は事務所で大暴れ。
見ていたその会社の運転手が通報して、パトカー数台と護送用のワンボックスまで来る騒ぎに。
警官が取り押さえている時、その所長が「そっちの所長に直接チケット渡すから、とりあえずコイツら連れて帰って」と。
そこから、関空の方や京都に神戸に行ってメシ食べたり。
その時、助手席に乗ってたニイちゃんが「連れ回してゴメンやで。お兄さんみたいに感じ良い運転手やったらアニキもキレたりせんかってんけどなぁ」と。
「そうそう、運転手するんやったら良い事教えたる。今、アニキは左後ろで寝てるやろ?俺らの中で一番上の人や。そういう時はできるだけ左のタイヤで凹凸踏まんようにすんねん。それぐらい気を遣えるようになったら一人前や」と。
びっくりしました。
上下関係が厳しいであろう業界は、そこまで考えて運転するんかと。

大体、車の席次は1番上が運転席の後ろ、次が助手席の後ろ、後席真ん中、助手席の順ですが、体型や女性が混ざるとこの限りではないので、会話から上下関係探って運転しています。

3人組は「悪かったなぁ」と1万円くれ、また乗せてなぁと。
その時、1人で運転とか家族や知り合い乗せる運転には自信ありましたが、見ず知らずの「客」を乗せる運転は全く別物だとわかりました。

2020/07/24 (Fri) 21:05 | EDIT | REPLY |   

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