1つ1700円の抗原検査キット
3回スルーしつつ、38.5度の発熱でPCR検査は1発陽性判定という、踏んだり蹴ったりなコロナマンとなって数日..................
学期末試験で友達の家に泊まり込みで勉強してた娘の発症タイミング的に、嫁は濃厚接触者に当て嵌らず、仕事休めない状況から自分がホテル療養を選択..................
(娘は「勉強」を理由に男でもできたんか?と期待したものの、ホントに女友達と勉強してたのは、親として悲しいものですが.........)とりあえずこの
「ホテル療養」というのを
ナメてましたPDFで確認したルールとして
「場所をSNSで上げてはいけません」だけは明文化されていたので、内容を書きたいと思います。
(大阪府のHPで療養ホテル一覧は出ているので忖度の必要はないと思いますが..........)大阪の場合、療養所となってるホテルは40件弱。
「家族に基礎疾患持ちがいる」等の、自宅療養が困難となる正当な理由がある場合、大阪府のホテル療養受付に電話をします。
病院で陽性判定が出ると、病院→保険所→大阪府といった流れでデータが上がっていき、ホテル療養したい旨、こちらから大阪府に連絡した際には名簿が出来ているそうですが、現状、人数多すぎて、保険所のデータ処理が追い付いていない為
「見込み」みたいな扱いで、先にホテル療養の順番待ちに登録してもらいます。
ここから、部屋が空いたホテルに振り分けられ、自分の場合は発症から3日掛かりました。
そしてお迎え時間の連絡があり、コロナ専用タクシーが自宅まで迎えに来ますが、このタクシーは
「護送車」で、ホテルは
「刑務所」です。
まずタクシー車内には
「トイレ行きたくなったら積んでる簡易トイレ使え」の貼り紙があり、ホテル到着まで途中下車は認められていません。
ホテルに到着すると裏口ベタ付けで外から見えません。
そしてガラス張りで隔離されたカウンターで、マイクとスピーカー越しに説明が始まります。
火事や天変地異等がない限り
外出は一切禁止。
ホテルから外に出たらバイオテロみたいな扱いになり、通報→逮捕→懲役もしくは罰金刑になると。
差し入れは可能なものの、持ってくる事ができる人間は
「濃厚接触者ではない者」限定。
ホテル入り口のインターホンでスタッフを呼んで預け、スタッフが中身を調べて問題なければ部屋に連絡して渡すと。
一度持ってきてもらいましたが、スタッフからこちらに渡す際は
「近づかないで下さい」とガラス越しに言われ、小窓からポイとこちら側に置かれ、窓を閉めてから
「どうぞ」と。
部屋というか、快適性はかなり運に左右されます。
娘が入ったホテルは、元々、中堅クラスのビジネスホテルだった為、テーブル2つに風呂とトイレはセパレートな広い部屋、食事もその辺のスーパーの弁当よりも豪華なものがLINEで送られてきましたが..................
自分が入ったホテルは
「これ、ホビット族専用?」と思うほどの狭さでユニットバス。


正直、ユニットバスってこれまで生きてきて初体験でしたが、めちゃくちゃ難易度高いです。
イヌの水浴び用か?ぐらいの風呂釜には当然のように自動給湯などなく、シャワーからお湯を溜めて三角座り。
何かの拍子でヒザとか引っかかったら
「このまま出れなくなるじゃね?」が恐怖です。
仕切りのカーテンはありますが、体や頭洗うのはカーテンの外。
風呂のイス代わりに便座に座って洗い、流したら便器もトイレットペーパーもびっちゃびちゃ..................
これ、どうやって使うのが正解なん?.........
風呂に浸かる時、風呂場に入る→体や頭洗う→湯船に浸かるの順が自分ルールやのに、洗ってる段階でトイレびちゃびちゃなんですが.........
使い方が謎なまま、もう欧米人のように湯船に浸かった状態で体洗ってそのまま排水。
そしてこのホテル療養というのは
「部屋は貸しますが後は知りませよ」なので、アメニティが一切ありません。
1階ロビーにトイレットペーパー、箱ティッシュ、シーツカバーと枕カバーは置いてありますがタオル類は一切無し。
その近くに洗濯機と電子レンジが2台ずつありますが、コインランドリーですら抵抗あるので、着替えは7日分持参し1度も使った事がありません。
1日のパターンとしては.........
7時・12時半・18時半の3回
「食事の準備ができました!」の室内放送が入ります。
呼ばれたらエレベーターに乗って1階ロビーまで弁当を取りに行きますが、エレベーターは2機。
200人ぐらい療養者がいるのでかなり混雑します。
もう全員陽性者なのでソーシャルディスタンスもクソもなく、ゾンビ満載のエレベーターに放り込まれた気分になります。
(一緒に乗ってたオッサンが吐きかけて焦りました)弁当を取り、食べ放題の菓子パンと飲み放題のペットボトルのお茶と水を取って、またゾンビと共に自分の階までエレベーター。
そして8時と16時頃に看護師から携帯に安否確認の電話がありますが、数回電話に出ないと部屋に突入してくるらしいので、
ワザと無視っておネエちゃん来てくれへんかな?と思うぐらいとにかくヒマです。
携帯には、看護師からガンガン電話掛かってくるので、マナーモードにするのは禁止されています。
部屋から共用部に出られるのは1日3回メシ取りに行く時だけ。
高校野球は開幕から全試合テレビで観るぐらいヒマで、ゲーミングノートPC買ってなかった事を悔やむばかりです。
もし、コロナ陽性となりホテル療養を選択するなら.........
・男はいいんですが、女性はドライヤー必須。
・洗髪洗顔ボディソープ一体型のこれが大活躍。

・最初からサンダルで行くかスリッパ持参。
・自販機は無く、ジュースやコーヒー等の飲み物は荷物がかさ張るので粉末状のものがいいです。
・電気ケトルは部屋にあるので、カップラーメン等。
・「ふりかけ」は意外と役に立ちました。
・禁煙禁酒なので差し入れは不可、どうしてもの場合は最初に持ち込んでおく。
・行きはタクシーですが帰りは自力なので、持ってる中で一番デカいスーツケースに衣類等詰め、ワリフ?というのかデカい買い物バッグに持ち込む食料を詰め、バッグが空になればスーツケースに入れるようにするのがいいです。
といったところで
「二度とこんなとこ来るかぁ」ぐらい、自宅療養の方がいいと思いました。
とりあえず退所した際は、それまで窓も開かない部屋に1週間ほど監禁だった為、大阪市内の空気ですら美味しく感じるほど。
貴重な体験はしたと思いますが、皆さんも体には気をつけて、万が一の時は自宅療養を選択する事をおすすめします。
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