先日、また車ブツけられました..................
思い返してみると、20代は3回、30代は8回、40代は2回目です。
事故に遭うのは何かしら要因があるとは言いますが、停車中に突っ込まれる過失ゼロでこの件数というのは、
どこの呪術師の仕業なのかと思ってしまいます。
祝日の昼前、お客さん迎えの時間調整中。
どうにもならない場所はこの限りではありませんが、基本、駐車場や車寄せ、道路に停める際は車線も車道外側線も広く、後ろから来る車がハンドル操作無しでも追い込せる場所に停めるようにしています。
片側2車線の間にバイパス入り口2車線の6車線道路。
車道外側線は2m近くあり、見通しは500m以上直線。
ユウキ君と
「次のツーリングはどこに~」みたいな電話していると
ゴン!という音と車の揺れ。
ルームミラーには何も映っておらず.........
地震???
!!!今朝ミサイルでJアラート鳴ったけど、失敗して近くに落ちたんか?
などと思いながら右のサイドミラーに何か動くものが。
チャリがひっくり返っていました。
降りると30代半ばぐらいの茶髪な兄ちゃん。
とりあえずこういう時のお決まりの第一声。
「おい、痛いやんけ」元気いっぱい
「ゴルァァァァ!」よりも、最初に「痛み=ケガ」を認識させておく方が無難です。
「なんでこんな広い道で停まってる車にブツかんねん?あ?酒でも飲んでんか?」~
「すいません、スマホでゲームしてました」..................このガキャぁと思う気持ちと
「え?なんのゲームやろ?そんなおもろいんか?」と2つの感情がいり混じり、複雑な気分。
「チャリなら保険入ってるやろ?とりあえず警察呼ぼか」~
「いえ、入ってません」あ.........これダメな奴かも..................
最悪の場合を考えて(相手がその場から逃げる)、相手を車と挟み込むような立ち位置で110番通報。
警察官の現場検証中、通りを行く人や車は
「あーあ、タクが自転車跳ねとるで」みたいな視線で、何となくイライラ..................
「この運転手さんは大丈夫やと思うけど、中には別の箇所の傷も直せやらムチャ言う人もいるからね、そういう場合は警察署に連絡下さい」とチャリのオッサンに。
.........
自分はサトラレなのかも.........
.........示談モード突入。
バンパーはチャリのタイヤの泥が付いてる状態でしたが、ディーラーのコに直電で
「リヤバンパー、交換したらいくらするかちょっと調べてほしい」「これバンパーは10万超えるよ、それとこれ営業車やから部品が入って修理完了するまで、営業補償が1日○万円、それに通院代に治療費、治らんかったら後遺障害も上乗せになるから」
「脅しやなんや思うなら、個タクの組合で雇ってる弁護士と事故対応係の奴に丸投げするけど、どうする?
ああ、あとこっちの車輌保険使ってもいいけど、過失無しで車輌保険使うと、保険会社がおたくのとこに取立てに行く事になるよ」
偽造や盗品の可能性もあるので、身分確認の為に免許証と保険証出してもらい、記載におかしいところは無し。
携帯も相手からかけさせて番号も確保。
仕事は飲食店勤務..................けど出してきたのは国保の保険証..................うーん.........
ムチャな金額提示して飛ばれると、面倒くさい手続きと時間をかける必要がある為、今即決で
「言い値で払った方が賢い」と思わせる必要が。
遠回し遠回しプレッシャーをかけつつ、人身事故になったらマズい、逃げても何とかして取立てられると認識させながら、身なりや身分証出す時に広げた財布と中身の感じも合わせて
「コイツなら、払った方が得と思うのはいくらや?」を考えながら..................
(ヨレヨレの二つ折り財布に、見えたのは千円札数枚とレシート類、カードは診察券みたいなのが数枚というのが悩みどころでした)「無保険やったら自分で弁護士雇ったりせなあかんやろうけど、今終わらしたい?」~
「はい、いくらぐらいになるでしょうか?」「じゃあ○○万円払ってくれるなら、それで終わらすけど」(ディーラーのコからは見積書の写真が送られてきて、休業補償は出納帳がありますが、即払いなら実際より安い金額でも構いません)現金の持ち合わせは無し。
営業車なのでカード決済の端末は積んでいて
「現金無いならカード使ってくれていいけど」~
「カード持ってないんです」あああああん???30代半ばでクレジットカード持ってないだぁ?
コンビニで下ろしてもらおうにも
「キャッシュカードは家に置いてて.........」.........あ、うん、まぁこれは自分も同じで、メインで使ってる口座のキャッシュカードは嫁が持ってるから強くは言えません..................
「ホンマに払う気あんの?」~
「あります、現金は自宅にあるんで、明日朝イチで振込むので口座教えて下さい」コイツ、これで振り込め詐欺みたいな事したら、知り合いの産廃の社長からパッカー車借りて放り込んでやろうと思いつつ了承。
「午前中に振込み無かったら多分、人身事故になると思うから、現場検証の時に会えるかもね」と言ってお開きに。
こちらとしては相手は見ず知らずの他人で、簡単に信用するほどアホではありません。
一応、相手の住所は同じ市内。
「その辺やったらツレらまだ何人も住んでる地元やから、大体場所もわかるわ」と、探せばいるとは思いますが、とりあえず
「見張られてる」と感じてもらえばいいやと、それとなくアピール。
自宅に金はあるって言ってたから~
こういう交渉事は、不利な側というのは出来るだけ知恵をつけようとするものです。
そして
「俺が相手と話したる」みたいなイキリが割って入ってきがちです。
「は?おまえ誰?関係ない奴はすっこんどけやボケが、それとも弁護士でもないのに無理矢理同席?それって脅迫?威圧?余計不利になるような真似せん方がええんちゃう?」みたいに、手間が増えて面倒くさいです。
ホンマに金あるんか?................
23時に仕事終わるって言ってたし、今日中に終わらせたいな。
電話.........出ない。
これは飛ぶつもりかと思ったらすぐに折り返しが。
「家に金あるって聞いてたし、今日取りに行くわ。っていうか、振込んだとしても、こっちの署名ある書類とか必要ないの?後で「あれは手付け金で全額ちゃうわ」みたいに言う奴おるで。領収書なり受け取っといた方がいいんちゃう?」~
「ありがとうございます、じゃあ一時間ぐらいで帰りますんで」ここからが本番です。
こういった場合、相手側の仲間からの襲撃も考えられるので、ファミレスみたいな周りに人がいて、何かあっても証拠が残りやすい場所がいいんですが、今回は相手の自宅マンション前。
車のドラレコとGoProも起動。
ペン型隠しカメラ装備。
護身用具をベルトに固定。
何かあったら示談金2桁増額してやると臨んだ結果..................
マンションの前にその彼は独りポツーンと。
~
「僕がお持ちしないといけないのに、申し訳ありません」.........スーツのジャケットに隠れるように装備して、いつでもフルスイングの準備完了だったこの右手.........
ちゃんとこちらの提示した金額を封筒に入れて持ってきてくれたのに..................
ここで
「おまわりさーん!助けてー!」とか叫ばれたら、完全にこっちが悪者やがな..................
そそくさとその場をあとにしたのは言うまでもありません。
その後、ディーラーのコからは
「えー、バンパー換えないんですか.........じゃあクラウン乗り換えちゃいます?あ!今のクラウンも車検ですよね」最初に紹介された時は自信無さそうなお嬢ちゃんやったのに、こちらの業種的に顔合わせる機会も多く、無理を聞いてもらったりしながら何年か経つと、随分図太くグイグイ来るように..................
「うーん、タクシー専門の工場より2万高いけど、世話になったからお願いするわ」~
「ブレーキフルードの交換どうします?1万円ぐらいですよ!」.........
「まさか1万円ケチるような小っさい器なわけないですよねー」とプレッシャー掛けられてる気分。
車に関するものは必要経費なので、多少の差額はいいんですが
「ちょっと乳首吸わせて」ぐらい言ってもいい頃合ではないかと思います。
そんなこんなで一件落着。
自転車に乗られる方で、ながらスマホされる方は、ちゃんと保険に入っておきましょう。
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