先日、娘から
「来月、九州旅行に行く」と。
彼氏君の帰省中に遊びに行くようで、どの交通手段がいい?との事でしたが
「パパ、シュークリーム買ってきたよ」
から切り出してきたので、恐らく
「旅費お願い」と言いたいのでしょう..................
ローソンのシュークリームの何百倍やねんと思いつつも、一応
「ご機嫌取り」は学習したようで、これまでの
一方的な打出の小槌から、お賽銭放り込んで願う賽銭箱ぐらいには父親への認識が改まったのか..................
というか堂々と
「彼氏の実家に泊まる」を父親に言うなよと..................
とりあえず調べてみると、彼氏君の実家は熊本の南の端、鹿児島と宮崎の境目ぐらいの場所で、フェリー、新幹線、飛行機のどれか。
「バイク2ケツでフェリーはどう?俺も行きたいわ」の提案は
「無理、絶対に嫌、マミーが落とされかけたから二度と乗らんて言うてた」..................
実家に車はあるので迎えには来てくれるらしく、運賃見るとどれもそんなに差はなく、飛行機で鹿児島空港に行けば、そこから1時間も掛からんのちゃう?と。
とりあえず彼氏君の実家は
「田舎」との事。
自分はオヤジ方の実家が宮崎の北郷というところで、残っている記憶としては.........
風呂は五右衛門風呂、子供の体重では板が沈まないから下駄を履いて浸かる
TVはチャンネルが2つ映るだけ
ボットン便所
家の前は牛車がノロノロと
朝は柱に取付けられたスピーカーから役場の放送が流れる
遊びというと、川で泳ぐか山にどんぐり拾いに行くぐらいしかないのに「マムシに気をつけや」とか言われるこのレベルがどれくらいの田舎レベルかわかりませんが、幼心ながらにとにかく
「大阪に帰りたい」と思っていました。
正月にオヤジが娘と彼氏君の実家がどこなのか話していましたが
「熊本の〇〇か!あそこよりは俺の実家の方が都会やぞ!」..................意味不明、せめて下水道があってからマウント取れよと思います。
娘が小学生ぐらいの頃、嫁の実家のあった大阪南部の集落の寺で法事があった時、娘が寺の駐車場のトイレに行ったと思ったら、泣きながら出てきた事が。
初のボットン便所で便器の中は真っ暗な穴やし、デカい虫がたくさんいるしでコワかったと。
(娘は「ボットン便所」という名前は知っていましたが、物自体は便器内に水が大量に溜まってるタイプの洋式便器で、ウ〇コした時に溜まった水にお釣りがくるほどボトン!と落ちるから、それをボットン便所だと思ってたようです)「ああ、あれ、中に坊主がいてケツ拭いてくれるねんで」と言うと、ウソだとは思いながら、想像した絵がトラウマになったようで
「ボットンだけは無理」と今だに..................
オヤジが言う事がホントなら、娘は彼氏君の実家に泊まりなんかできるんかいなと..................
そんな折、彼氏君が体調崩したから食べ物届けてくると。
まぁ、こういった、相手が弱ってる時は知らん顔せず尽くしてあげれば、後々、禍根を残さないで済むと思います。
そして朝
「かかりつけの病院が無いからPCR受けられへんくて、どうしたらいい?」と電話が..................
そんなもん大阪府のHPに飛び込みで行ける病院一覧が出てんねんから、近いとこから順に電話していけよと思いながらも、これは娘に大いなる貸しを作るチャンス。
「探したるから、ちょっと待ち」で順に電話を。
.........なかなか無い。
PCRじゃなくて抗原検査ばかり。
自分が抗原検査3回陰性からのPCRで一発陽性だった事もあり、PCR検査の方がいいと思い更に電話。
彼氏君の下宿先から2kmほどの場所で、抗原検査が陰性ならPCRするという病院を見つけ予約。
「パパ、彼氏君が途中で倒れたら、私じゃ起こされへんから迎えに来てほしいなぁ」下宿先までうちから20km、下宿先から病院まで1.6km..................
台車にでも乗せて行けよ...........
うーん.........ただの娘の友達なら
「お大事に」で終わればいいものの、今後息子になる可能性もゼロではないだけに了承。
夕方からの診察だったので時間潰してると、昼過ぎに娘から
「私も熱出てきた」予約は彼氏君の分しか取ってないけど、もうニコイチで検査してもらえるか訊いてみるよう伝えると、まとめて診てくれると。
抗原検査は陰性、インフルエンザも陰性との事でPCRを。
病院前で待つ事1時間半..................
うち出てから帰宅まで3時間半のうち、2人が乗ってた時間は往復10分..................
彼氏君は
「ありがとうございました、このお礼は必ずお返ししますので」と、若いのに何を気ぃ遣ってんだと。
娘もモジモジしながら
「ありがとう」と、多分、元気になったら即
「お小遣い欲しいんだけど」とか言い出すとは思えど、まぁ娘の顔も立てたしいいかと。
翌日、2人ともPCR結果は「陰性」
.........ただの風邪なら歩いて病院行けよと思いつつ「お大事に」
とりあえずこの父親の苦労を無駄にしないよう、仲良くやってほしいところです。
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