親父が入院してここ最近、何だか不思議に思える事が。
「親父とオカンの関係」親父は宮崎県出身。
実家は商店で8人姉弟の次男で末っ子。
元々の姓は「黒田」という、九州では割と有名な人の遠縁だったようですが、親父の曾祖父が博打狂いで土地や財産は全て失い、祖父が養子に出されたというか売られる感じで今の姓に。
祖父は親父と同じく酒乱で、親父の眉間には祖父から「火箸」で抉られた傷が残るような..................
親父は元々頭は良かったらしいのですが、貧しさから大学進学はできず、集団就職で夜行列車に乗って大阪へ。
主に官公庁を顧客とする電設会社で高卒から働き、50歳になった頃に営業部長兼渉外(工事での揉め事対応)をして数年後、部下が多額の横領をしていたのが発覚。
責任取らされクビになったのか自主退職かは知りませんが無職に。
1年ほど雇用保険でブラブラし、同業他社の社長から、2代目となる息子の教育を頼まれ再就職といったところ。
オカンの方は大阪生まれの大阪育ち。
オカン父は主に乳幼児向けのケミカルメーカーの偉いさんで、男2人、女2人の兄妹でしたが、男2人は中高大、女2人は中高と私立へ通っていたので、親父のとこよりは金があったようです。
その後はブログでもちょいちょい書いてた通り。
自分が小さい頃から親父の酒乱が炸裂した際は、オカンが庇ってくれた事ないよなと思っていましたが、よくよく考えたら真っ先にオカンがノックアウトされてたような気が..................
オカンが50歳頃に卵巣だけだったか卵巣と子宮もかは忘れましたが、全摘出してからはホルモンバランスが崩れたのか、中度リウマチ、原発性胆汁性肝硬変、骨粗鬆症、糖尿病に。
そこからは夫婦間で殴り合いは無いようですが、今でもしょっちゅう口喧嘩。
内容聞いたら、大体オカンがいらん事を言って親父を怒らせ、更にオカンが挑発してといった感じで、どっちもどっちよりもややオカンが
「アンタが黙っとけば穏便に済んでるがな」で、ひょっとしたら、自分が小さい頃はそのとばっちりを喰らってたんじゃね?と思うほど。
正直、親父が今の状態になった時、万歳三唱か
「知らんがな」かと思っていました。
保険金の計算して、最初に旅行代理店であちこちのパンフレットでも取ってきそうと。
それがそれが..................
手術の時は9時間近くずっと病院で待ったり。
「お父さんが水飲みたいって言うてるから」と、原チャで買い物に走り回って届けたり。
親父にしても、ICUに入った翌日、意識が戻ったので面会に行ったら
「お母さんはどこや?お母さんの事、頼むぞ」なんやこの夫婦..................
何だかんだ言いながら、結局はお互い好いてるんかと。
5月2日の時点では、親父は
「ハンバーガーと、からあげクン食べたい」と言うので買いに。
「親父に持って行ってやって」と毎日、東京に住む弟からはポカリスエットやカロリーメイト、その他栄養食品等がうちの玄関満載になるほど届き、テキトーに見繕って病院へ。
「食べたいねんけど喉を通らんから持って帰って」..................うーん、この.........
ちょうどその時に主治医が。
鼻に管を入れて栄養を流し込んでたようですが、その管の針金を交換に来たようでした。
前日、もう一人の主治医と面談があった際「急変時の延命措置」に関してどうしますか?と訊かれ..................
それ以前にも看護師である義妹や、今年就活、来年は臨床工学技士の資格試験を控え毎日勉強してるうちの娘、オカン、弟と話し合って
「機械に繋げてまでの延命はしない」としていたので
「家族が到着するまでは措置をお願いしたい」と返事しましたが、上手く伝わってなかったようで..................
針金交換した後、その主治医からも延命措置の件で、気管挿管は苦しむ事になる等の説明が。
義妹から
「大体亡くなる1週間前には血圧下がったり尿が出なくなって、それまでと違う症状が出るからわかる。
そうなれば私らは大阪に行く。
だから気管挿管はしない、実家から病院までの15分ほど、家族が到着するまで昇圧剤、酸素吸入、心臓マッサージをお願いして下さい」とLINEが来ていて、それを主治医に見せると
「私もこれがベストかと思います」今は昔のように癌や余命はハッキリ本人に伝えるようで、この話も親父の目の前で話していた内容だったので、親父からも
「機械に繋がれてまで生かされたくないって、お前から皆に言うといてくれ」多分、自分も自我を失った状態にまでなって周りに迷惑かけるぐらいなら、さっさと死んでしまいたいと思います。
それと主治医から、背骨に転移したものに関して、病名は
「転移性多発脊椎腫瘍」ですが、ここは放射線治療をするけど、肺癌に関しては今のところ手のつけようがないと。
抗がん剤治療を行うにも年齢的に副作用がキツく、最低でも1日1200キロカロリーは摂取し続けて、体力がついた状態で選択肢として考えられるようですが、現状、1日100キロカロリーしか取れておらず、抗がん剤治療はできないと。
うーん..................
一番ツラいのが
「弟への報告」弟は昔から自分よりは親父と仲は良く、シバキ比率でいうと8:2ぐらい弟の方が少なかったように思います。
弟曰く
「アニキを見て要領を学んだ」と。
その様子にムカつき、当時流行っていたキン肉マンの技をかけ、最も手軽に泣かせられるのは「キャメルクラッチ」だと学んだところです。
現状、東京に住んでいて、社長してる事もあり急な予定変更が利かず、医者からの説明や親父の様子を直接見聞きしているわけでもないので、治る可能性があるとまでは思ってないようですが
「車椅子ごと積めるような車借りて、旅行でもせえへん?」みたいな..................
「座る」という姿勢ができるまでのリハビリ期間と肺癌の進行を考えると、現実的ではありません。
「何かしてやりたい」という思いと近くにいられないもどかしさもあってか、高価なサプリや果物、色んな種類のカロリーメイト、ポカリスエット等、うちに段ボールでどんどん送り付けてきますが、どれも喉を通らないのでオカンに食べさせてる状態です。
「そっかぁ、そんなに悪いんやね、とりあえず6月7月は毎週末絡めて大阪で仕事できるように社員の子らに調整してもらったから、アニキもよろしく頼むわ」オカンは最初こそ救急車に同乗して行った病院で、1人で病名を告げられショックを受けた様子。
それ以降、整形外科医からの説明や呼吸器内科医からの説明を聞いても頭に入らないのは困るので自分も立ち会っていますが、もう腹を括った様子で親父が死んだ後の話を。
うちの嫁の父親は交通事故で即死だったので、準備もない状態で義母はかなり大変だったようですが、とりあえず親父の口座から住宅ローンや光熱費分の最低限の金を残して、毎日ATMで下ろせる上限目いっぱい下ろして口座凍結に備えた方がいいと。
住宅ローンも数年の残だったので、弟が一括返済分を立て替えようとしていた時にこの状態。
治る見込みの無い状態なら「みなし死亡」のような形で、ローン残は無くなる可能性もあって、その辺りは弟が銀行と交渉すると。
墓は毎年年始には初詣と車の安全祈願に行く地元の永代供養してくれる不動尊がいいんじゃないかで決まり、葬儀は自分のお客さんに葬儀会社の役員さんがいるので、値段はなんでもいいんですが、その人づてならちゃんとやってくれるだろうとお願いしようかと。
義妹は弟から聞いてる話の内容がどんなものか知りませんが
「面会に行ってお義父さんと喧嘩しても、帰る時は「親父また来るわ」って言ったげてよ。
喧嘩して帰った後に何かあったら絶対後悔するからね」と言われました..................
17歳も下の子に..................
今更親父と喧嘩する事はありませんが、これは昔からうちの嫁も同じような事を言ってます。
親父さんを突然の事故で亡くしたからか
「夫婦喧嘩して寝ても、次の朝は必ず「おはよう」は言って出掛けて」と。
なので毎度、朝に顔合わせるなり
「おはよう」腹立つから無視すると横に来て
「おはよう!」ボソッと返事すると
「やり直し!お は よ う!!!」というやり取りが。
もうアホらしくなってそこで仲直りとなりますが、こういうのは大切だなと思います。
連休明けると色々動いていくかとは思いますが、できる限りの事はやってやりたいところです。
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