仕事再開

さて仕事。
この数ヵ月、固定のお客さん以外には毎度の乗り場に入る事もなかったからか、まことしやかに死亡説まで流されていましたが、少しずつ通常業務へ。

よく話す個タクのおっちゃんらも親父と同じ年代。
「お疲れさんやったなぁ」
「ホント、体には気ぃつけて下さいね」

なんてやり取りをしている中、そのうち現れるのは予想していましたが、顔は見た事ある程度の法人さんから
「保険金たくさん入った?」

個タクのおっちゃんらは「キレんちゃうの?」みたいに表情変わりましたが、こんな事でスーパーサイヤ人化しません。
というか、名前も知らない法人さんなんて昆虫ぐらいの認識です。

「〇〇まで乗せてきた!」と大した距離でもないのに歓喜し
「ケタばっかり(3桁円の客)」とツバを吐き
シャツがズボンから飛び出たサンダル履きの、愛読書は競馬新聞かパチの攻略本。

「お逝きなさい」ぐらいの感想しかありません。

今回、固定のお客さんらからは気を遣ってもらいました。
いつ容態が急変するかわからない、いつ医者からの説明に呼ばれるかわからない状態だったので、その旨は説明しましたが
「何かあれば他の車乗るんで、お父さん優先にして下さい」

「あんまり仕事できてないんじゃないですか?」と運賃の倍以上のお金を置いていく人や、香典を置いていく人、コールセンターに連結入ったらすぐわかるようにしておきますと、かなりの額の割引をしてくれた葬儀会社の取締役。

仕事は真面目にとまでは言えませんが、世話になってる人には誠実に対応したいと思ってやってきて、よかったと思いました。

基本的に固定のお客さんらに共通するのは、弟もそうですが
「料金より時間」
(弟は「10分早く寝れるなら3000円ぐらいどうでもいい」とか、また頭カチ割ってやろうかみたいな事を言います)
移動に時間掛けて数千円安くなるより、とにかく早く着いて準備をするとか仕事を前倒しに進めて、結果、数百万円の利益を出すような考え方の人ばかり。

不動産関係の人などは「〇時着の飛行機で1箇所15分ほどで3箇所回って、事務所で1時間ほど会議して、〇時の飛行機で帰りたいんですが、お願いします」
3箇所の住所から逆算して、間に合うように組み立てて走らせるのはなかなか大変ですが、任せられた以上は意地でも間に合わせます。
お客さんのお客さんを送迎するような場合は特に気を遣いますが、その後で「商談がスムーズにいきました」となれば、それでお客さんの大阪での仕事が増えて、必然的にこちらの利益にもなるので、気を遣うぐらいどうとも思いません。

普段から、出来るだけ左タイヤで路面のギャップは拾わないとか、電話を始めたらロードノイズの低そうな車線を走るぐらいの配慮はしますが、たまに「トラブったみたいで急ぎでお願いします」といった事も。
馴染みのお客さんなら黙って乗っててくれるので、行灯飛んでいきそうなぐらいは飛ばしますが、基本安全運転です。

そんな中、個タクになって初めて付いてくれたお客さん。
予算組んで5年単位ぐらいで企業のシステム構築をするような仕事の責任者で、当時東京に住んでいて、月曜日に大阪に来てホテル泊まりで金曜日に帰るといったパターン。
1年ほど経った頃、クライアント側の無茶な値下げ要求にお手上げとなって退職。
東京に戻ってからはたまに実家のある兵庫に行く時ぐらいの依頼でしたが
「半年遊んでたらお金減ってくばっかりなんで仕事始めますわ」と大阪に引っ越し再就職。
またちょいちょい使ってもらっていましたが
「来月から暫く〇曜日は日帰りで東京出張になるんで、よろしくお願いします」

「え?前と逆ですよね?今ほぼテレワークなら引っ越さなくてもよかったんじゃないですか?」

「ですよね、またこの生活キツいですわ」

そのお客さんとはまた世間話をする機会も増えましたが、自分のお客さんらがよくするのは「女の話」
週1回、月1回とか依頼掛かるペースはそれぞれですが
「最近、(女関係は)どうですか?」を挨拶のように乗ってきはります..................一応妻帯者とは言ってるはずですが。
とはいえ企業イメージもクソもない個人事業主。
奥さんではない女性、彼女とは違う女性、毎回違う女性を連れてはる場合は「見ざる聞かざる言わざる」で挨拶程度の対応ですが、単独で乗られた時は、訊かれた事には素直に答えます。

「身内とかエロ本みたいですね」
「自宅に大人の玩具を置いていかれるとか、やっぱり家はマンション買う事にしました」
「そんな罰当たりな場所でやった人、聞いた事ないですわ」


女関係はかなりヘタ打ってきたからか、割と体験談のウケはいいです。
そんなしょーもない話をしながら「はい3万円、お釣りはいらないんで」
良い商売だと思います。

とりあえずは無事故無違反でやっていきたいところです。
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