最近、この歳になって初めて自分の思考の範疇を超える事がありました。
某女史が離婚を切り出して1ヵ月ほど。
「愛情向けるのは兄ちゃんが100で旦那は0や」とよく言ってる割に
「気持ちの中に引っ掛かりがあって今すぐ動けない」.........よくわからん。
夫婦間の事など外からはわからないものなので
「愛情」は無くても
「情」ぐらいは残っていて
「この人、離婚したら1人で生きていけるんかな?」みたいな感情でもあって届けの提出ができないんかなと。
そんな矛盾した気持ちを整理する為の
「待っててほしい」なのかと。
「何で私の言ってる事が伝わらんかなー?」と、ぶつくさ言われる事が時々ありましたが、こちらとしては
「?」みたいな。
男女間が別れる際、自分が思う
「相手への最大の嫌悪感の表現」は
「相手の口座から金を引き出し、証券その他金目の物は全て奪ってサヨナラ」だと思っていました。
それが..................
「コロナの後遺症で働けなかった期間、旦那に金銭的に負担をかけた、それをそのままにしとくのが嫌、借りは叩き返して綺麗サッパリ別れたい、だから体が回復して仕事復帰してお金払ってでも別れたいぐらい嫌い」法律的には夫婦間の財産は共有なので、相手に掛けた金銭的負担は返す必要は無いと思いますが、そこに負い目を感じたくない、家事も完璧にこなして後でグダグダ言わせる事なく切り捨てたいと。
自分が思っていた「相手への最大の嫌悪感」よりまだ上があったと、驚きでした。
そんな話を
「宮崎の嫁さんとはどうなんですか?」と訊いてくる馴染みのお客さんに話すと
「それ、めっちゃわかります、私もこの前しつこい飲み屋のネエちゃんに、これ買うからもう連絡せんといてって手切れヴィトン渡して縁切ったとこなんです」肉体関係で欲望に忠実な性癖を披露して、それまでに掛けたお金を回収しようとも考えず、ただただ
「望みのものはあげるから消えて」とまでなってしまう心境..................
自分の境地など、まだまだ坊やだったと素直に思えました。
というか
「お金」というのは物理的な問題で
「気持ちの中の引っ掛かり」って、感情という抽象的な問題やと思いますが、そこをごちゃ混ぜにされると意味不明になるだろうがと。
「女心がわかってないね」と強引に片付けようとしますが、こちらとしては、コース料理で前菜から様々な話を聞いてきたのにメインディッシュな話が出てこない、そのメインディッシュが
「何で肉ってわからんの?」と文句垂れられてるような気分..................
結果、自分の言葉足らずを認めてバツが悪いのか
「嫁より愛してあげるから、ガタガタ言わんと私についてきな」..................
ナニ言ってんだコイツ?みたいな..............
そして旦那。
某女史の低血圧が酷く旦那の運転で病院に行き、帰りに某女史の実家へ寄ったと。
その少し前、某女史の母親(自分からは叔母)が神経痛から歩けなくなったと聞いていたので
「おばちゃん、足どうですか?」の電話を入れていました。
その日に実家に寄るとか知りませんでしたが、叔母からすればフツーに
「甥っ子が心配して電話くれたんよ」と話した事が旦那の気に触ったようで
「(某女史の)検査結果が気になっても実家にまで連絡せず、待っとけばいいのに」みたいな事を言ったとか。
それを聞いた某女史は
「お母さんの心配してくれて電話くれたのに、何をそんなひねくれた事言うの?」と。
それとは別に、食欲不振が酷く買い物に出る体力も無いとの事だったので、食べられそうな物、飲めそうな物を送りましたが、その事でも
「従兄弟が私の事を心配して送ってくれてるのに、ホントならあなたが電話掛けてお礼言うべきじゃないの?私が逆の立場ならすぐにお礼言うわ」お礼言われたくて送ってるわけではありませんが、それが無いという時点で恐らく、自分が気付かない事に気付いて送ってくる、自分ができない事をされるという嫉妬みたいなものもあるのかと。
けど、まず
「自分の嫁」という意識が無いのはわかります。
そして熱出して寝込んでる時に
「腹減ったんやけどメシは?」みたいな事を言われて某女史はキレたと。
初めて旦那に対してキレたようで
「もう実家に帰る!」と言ったのを宥められて謝られたようですが、翌日から2日ほど機嫌取りな行動をしてきたと。
この辺りも、無抵抗な相手には高圧的ながら、反抗されると及び腰になる自分の同級生だったホビットヤンキーと似てる気がします。
もう完全に気持ちが離れた状態なので、何をされても鬱陶しいだけ、しかも3日目からは何事も無かったかのようにいつも通りの振る舞いに..................
以前
「兄ちゃんと電話してる時は楽しそうやね」と、嫌味っぽく言われた事があるからと、旦那がいる時は電話してくる事はありませんでしたが、キレて以降
「もう、ふっ切れた」と旦那がいても電話してくるように。
電話でゲラゲラ笑って、終話と共に能面無感情。
それが暫く続いた時
「電話では笑うのに、俺には笑わないよね」と。
そこで
「あなたに愛情は無い、仕事に行けるようになったらあなたにお金を返して離婚したい」と返事。
コロナの後遺症から体調もままならず、精神的にやられて死にたいと思うとこまで参っていたのを助けてくれたのは、あなたではなく兄ちゃんみたいな事まで言ったとか..................
続いて
「私の事はどう思ってるの?」と訊いたら..................
「うーん、んー.........大切かな?」と暫く考え込んだ後、何故か疑問形の答えが返ってきたようで、その様子に改めてコイツ、ダメだと感じたようで
「好きだとか愛してるとか無いんでしょ?わかってたから」.........そのやり取りを聞いて「大切」というのは愛情表現の1つであって本質ではないし、ウソでもいいから即答しないといけない場面の空気読もうよと思いました。
昔、誰かに
「アンタの言葉で私の心はへし折られた、一度折られた心は紙と同じで、どれだけ伸ばして元に戻しても、一度ついた折り目は残ったままなんよ」と言われた事があります。
自分の場合は、へし折るつもりで言ったので
「上手い言い回しするなぁ」としか思いませんでしたが、某女史の場合、親友が亡くなり通夜に呼ばれ悲嘆に暮れていた際に
「香典目当てじゃねぇの?」という旦那の言葉がそれに当て嵌ったように思います。
これと似たような感覚として、人にはそれぞれそれ人間関係における
「許容量」というものがあると思います。
相手に対する嫌悪感が積み重なって許容量を超えた時、風船が割れるように相手に対する感情も無くなるというのか..................
積み重ならないように、都度、会話して考えの相違をすり合わせたり、行動を改めるといったものが必要ですが、それを怠ると修復不可になると思います。
機嫌を取るかのような行動をされたところで、そのどれもが
「取ってつけた」ように映り、余計イライラすると。
とりあえず、上が70という低血圧からの食欲不振なのか、身長マイナス120ぐらいまで体重が落ちていたとこから、最近は
「お腹空いた」が口癖のように食欲が戻ってきてようなので少し安心はしていますが、このまま仕事復帰できるぐらいに回復してほしいものです。
この歳になっても、まだまだ世の中知らない事ばかりだなと思った今日この頃です。
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