独身貴族に憧れて

さて「離婚」という結論になってから、家の中は冷え冷えです。
嫁はたまにメシは作ってくれますが、それは嫁が食べる分のついでといったもので、見るからに濃い味付けの照り焼きチキンやすき焼きとか、食事療法の身としては「うーん.........」といったところです。

「嫁がいる」=死期が早まる
「自炊する」=少し死期が延びる

自分の印象的にはこんな感じ。

数えると23年。
楽しい事もあれば修羅場もあり、大喧嘩もありの生活で、好き勝手やってきた自分をよく支えてくれたと思います。
頭の回転が早く意志が強い面に随分助けられましたが、反面、弟が入院して東京まで行ってくると言った時など
「入院したなら後は病院が何とかしてくれるから、アンタが行っても仕方ないんちゃう?」
と、誠、仰る通りなんですが、合理的に考えすぎてドライすぎると感じる事も多々。
「冷たいもんやな」が積み重なって、自分の許容量を超えてしまった感じです。

その他挙げるとすると、16、7年はセックスレス。
触れるだけであからさまに拒絶され、30歳になって以降は同じベッドで寝る事もなく。
「女」ではなく「娘のお母さん」としか映らず、異性としての興味の対象ではなくなっていました。
その点は外に求めていきましたが、毎回「やっぱり帰る所は嫁のいる家でしょ?」みたいに言われ長続きせず「もう自由になりたい」と思い続けていたところもありました。

お互いがお互いを思いやれなくなっているのと、露骨に相手の身内に無関心なところを考えると..................
約30年ぶりに再会した叔父叔母のところへ遊びに行き、トランクいっぱいの土産を持たせてくれて自宅に帰って暫く静観していましたが、やっぱり無反応。
「私はあなたの妻です」と思っているなら「私からもお礼言わせて」ぐらいは言ってくれると、少し期待した面もありましたが、残念な結果に。
ここで「一緒にいる意味は無い」と判断しました。

もう引越し業者の見積りも済み、段ボールに荷物を詰め始めているようなので、まぁ嫁も納得済みなんだと思います。

それはそれとして、私生活の面で困るのが「食事」「洗濯」
嫁が持ち出す物は寝室のエアコン、炊飯器、こたつ、カセットコンロ、その他衣装ケースやカラーボックス。
電子レンジや冷蔵庫、洗濯機は既に買っていて、引越しに合わせて配送してもらうと。

食事に関しては、従兄妹のゆうこが毎日朝昼晩と「朝はカロリー取れてなさすぎるから、昼はあれ食えこれ食え」みたいな..................
「成分までちゃんと調べて、罪悪感無く食べれるものを送らせてもらいました」で、送りつけてきて..................
ゆうこがうちの弟と連絡取り合って、弟からも次々に健康食品が届く感じです。
ただ、炊飯器とカセットコンロ持って行かれたら、土鍋でも米が炊けんがな..................

そして洗濯機。
12kg/6kgのドラム式ながら、触った事もないので「これ、どうすんの?」状態。

取説読むところからというのが面倒くさいなと思っていると「何も心配しなさんな」とゆうこが。

「兄ちゃんと結婚したい」などと言っていたのは本気だったようで、女として見て、嫁は自分を手放す事はしないと感じ、死別するまで10年20年待つつもりでいたと。
それが急展開となり、この期を逃すかと「兄ちゃん、嫁に貰ってや」
ただ、本人の中で、コロナ後遺症で休職していた数ヵ月、籍を置いてくれていた職場に恩義を感じており、それを自分が納得する形で働きとして返したいと思っているようで「こっちの仕事を片付けたら大阪へ行く」

「じゃあ、籍だけ入れて別居でいいんちゃう?」と言うと
「うーん.........うーん.........」と小一時間。
お花畑の妄想だったのが、より具体的になって「やっぱりこの人とは無理」とか思ってんのかな?と思いましたが

.........「だって寂しいやん、結婚即別居とか嫌や」

...........................は?そこ?それだけ?

「そうや、他に何があるん?」

絶句というのか一瞬、呆けてしまいました。
この時ほど「おまえ、アホか」と強く思った事はありません。

あのな、ちゃんと話聞きや。
自分が納得して退職するまでの期間てのは、何ヵ月かわからんけど、そこは固定やろ?
その間は会いませんじゃないから、帰る時には寂しいのも同じやろ?
遅かれ早かれ結婚するつもりなら、余計な心配せんで済むように籍入れて、単身赴任やと思ったらいいんちゃうの?

.........「そうやわ、わかった!スパッと仕事辞めて親に報告して即兄ちゃんとこ行く」
いやいやいやいや、ちょっと待てと。
本人は子宮摘出してる為、証明できるものがあれば離婚後100日だったかの待機期間は必要ありませんが..................
離婚なんて事後報告でいいけど、入籍は親が健在なら俺が話しに行くのが先やろ。

「そっちに行くってなったら、1つだけ心配な事があるんよ.........」
まぁ生まれてこの方、宮崎以外に住んだ事がない身で、友達も知り合いもいない大阪に来て仕事見つけて生活するとなると、そのストレスは小さくない事ぐらいわかります。
放ったらかしにはせんから心配せんときと言い掛けたら..................
「兄ちゃん家のネコにシャーッて言われんかな?仲良くしてくれるかな?」

..................は?
「仕事なんか何処でもできるし、技術と知識はその辺のペーペー看護師なんかに負けるわけねぇがぁ、生活なんか何とでもなるわ」

気にする点が若干ズレてるように思いますが、あまり考えすぎるとこちらが頭痛くなるので聞き流しです。

「兄ちゃんは子供欲しくないの?ホントに私でいいの?」

どうも彼女からすると「あなたはモテますよね」と勘違いしてるところがあり、いくらでも若い子とやり直しが利くと。
それなのに自分が圧を掛けるから、仕方なくなんじゃないか?みたいな。

「兄ちゃんの事を考えてるだけで、五つ子ぐらい妊娠してんじゃね?と思ってしまうんよね」等と訳のわからない発言もありますが、正直、もうこの歳で子供なんていりません。
若い頃のように体力で何とかできるわけもなく、またイチから子育てとかゾッとします。
というか、縛りが無くなって拡散メガ粒子砲のように出会いを求めれば、中には物好きにヒットする事もあるかもしれませんが、これから子供産めるような若い子とか..................
見映えは良いかもしれませんが、基本、男の趣味や嗜好というのは歳取っても根本的なところは変わらないと思っているので、歳下すぎる相手に「北斗の拳のさぁ~」とか言って大丈夫なんか?みたいなストレスの方が大きいと思っています。

私「で」じゃなくて、私「が」いいと思ってなかったら、こんなん言わへんよ。
というのが、素直に思うところです。

まぁ、先はどうなるのか、まだわかりませんが、暫くの間「独身」という最強ステータスに酔いしれたいと思う今日この頃です。

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COMMENTS

unknown
unknown
2023/11/26 (Sun) 23:57

Re:

名前の記載はありませんでしたが、誰なのかすぐわかりました。

良い方に巡り会えたようで、本当におめでとうございます。

僕の方はまだまだ問題山積みといったところですが、一つ一つ片付けて進めていきたいところです。
趣味なんて生活あってのものですから、暫くの間は家庭優先に、そこから徐々に主導権を握りつつ、また遊んでくれたら嬉しいです。

お互い、健康には気をつけましょうね。

訪問者様
2023/11/20 (Mon) 17:36

No title

お疲れ様です。
先日から、1年と少しお付き合いした彼女と同棲を始めました。年明けには籍を入れますが、約7年の独身生活に終止符です。
もともと家事全般出来るので、独りで余裕だぜと思ってましたが、この人と一緒に居たいと思い決断しました。
青森から1人➕猫で来てもらってるので、しばらくは穏やかに過ごしたいと思います。GSX-Rに乗る機会が極端に減るかもですが、全然後悔は無いです。
パートナーが気にかけてくれるとは言え、健康には注意して、お互い過ごしていきましょう。

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