急報

「今日ばかりは一気に冷めたから、サッパリ吹っ切れるわ」

些細な事からLINE上で喧嘩となり、捨て台詞を吐かれて終わったと思われた翌朝
「おはよう、もう仕事に出てる?」のLINEが。

腹立って、自宅にいる時に位置情報共有アプリのGPSをOFFにしていたので、自宅に滞在したまま15時間経過みたいになってるはず。
基本的に15時間続けて自宅にいる事など無く「倒れてんやないか?」とか心配しとけボケ!と思って仕事に出たので、LINEもポップだけ見て既読つけず。

すると数分置きに4回着信がありましたが、当然無視。
というかお客さん乗せてたので出れず。
しゃーねぇな、次掛けてきたら出てやらんでもないかと思っていると音沙汰無し..................
暫くして「ちゃんと話そうと思って電話しただけ、あと緊急で知らせたい事があった、T子おばちゃんが危篤.........」とLINEのポップが。

は?
おまえの別れ話はいいから、T子おばちゃんどうなってんの?と思い電話掛けるも出ず..................

出 ろ や!ボケ!

暫くすると折り返しが。
T子というのは親父の9人姉弟の長女。
うちのオカンが「あの人は東京とかに住んでたら、絶対芸能人になってたと思うぐらい綺麗やった」と言うほど、見た目も身なりも「綺麗」だった人。

旦那は新聞社社長でしたが、これがまぁドラマにでも出てきそうな「カネ持っとんねんぞ!けど出さんぞ!」みたなドケチ。
ばあちゃんが死んだ後、家をどうするかの姉弟間の話し合いの場で、何を言われたからか詳しい事まで知りませんが、親父がT子旦那の発言にブチギレたとかいう話も。
ゆうこの父親にしても「あん人はいっつも最後に来て上座に座る、ワシゃあ、あん人の事は知らん」と毛嫌いしてると。

自分個人としては、小学生の頃に1人でフェリーに乗り、歳の近い従兄弟の家に遊びに行った時、T子の家にも挨拶に行きましたが、T子旦那からぬるいバヤリースオレンジの缶をドンっと出され「小遣いなんか無いぞ」な態度に「この人、苦手」と思った記憶。
以来「ケチと思われる大人になったらいけない」と人生の指標になったような人。
T子は長女で親父は末っ子、歳は15離れていたので、自分から見るとどうしても近寄り難い印象はありましたが、T子よりもその旦那が苦手といったところでした。

そしてT子。
数年前に脳梗塞で倒れ、それ以来寝たきりに。
去年9月に宮崎に遊びに行った時、歳も歳だし最後になるかもと挨拶に。
T子旦那が出迎えてくれましたが、昔のような勢いもオーラも無い小さいおじいちゃんみたいになっていてびっくりでした。
そしてT子から「よく来てくれたね、あんなワガママな弟と最後まで添い遂げてくれてありがとうって、お母さんに伝えてね」と手を強く握られながら言われ、この時、過去からのわだかまりが解けた気がしました。

親父は男2人女7人の末っ子だったからか、姉達からの溺愛ぶりはヒシヒシと感じていました。
そのせいであんな専制君主というのかラオウみたいな人間が出来上がったのかと、やや複雑な心境..................

「また遊びに来るから、おばちゃんも元気でいてね」と言って家をあとにしましたが、それが危篤だと..................

とりあえず喧嘩は「はぁ、女心がわかってねぇなぁ、私は変わらんて言うてるちゃろうが」などと意味不明な供述を繰り返され収束。
それよりもT子の容態は、肺が真っ白で呼び掛けにも無反応の意識不明。
面会も家族限定のようで、T子旦那から他の叔母らに連絡が入り、それを又聞きするような形なので、ゆうこも「お母さんから聞くより病室のモニターをビデオ通話で見せてほしいわ」といったところ。

オカンにも連絡し、叔母の旧姓を名乗っているのはうちだけの為、花輪出そうか云々話し「アンタに任せるわ」..................
弟は「〇日なら宮崎に行けるから、また連絡ちょうだい」
T子の双子の娘など歳が離れていたので、弟も従姉弟同士で遊んだ記憶も無く、T子の事も覚えてない割に、意外と情に厚い反応。

そしてゆうこと「甥っ子、姪っ子からはこんなんにしよか」みたいな話の最中
「お父さんから着信きてるから切るわ」

これはもうダメか.........と思って、自分の病院へ予約変更の電話入れて家に帰って出発準備を。
どうなったかゆうこに電話するも出ず、恐らく方々に連絡したりでバタバタしてるんかなと。
数時間後に着信があり「ゴメン、ストンと寝てた」

..................お ま え なぁ

おっちゃんからの電話は、花輪を発注する時に連名の方がいいから、オカンと弟の名前の漢字を確認したいとの事だったと。
その電話の最中「あ、お母さんから着信や」
亡くなる時は夕方なんかが多いよな、みたいな話をしているところだったので、これは完全に訃報だと思ってスーツケースや喪服を車に乗せていると折り返しが。

「おばちゃん、意識戻ったから、こう君にはよ連絡入れろって掛かってきたわ」

看護師であるゆうこも、聞いてた状態から持ち直すとか、うーん.........多分、一時的やと思うと。

その晩。
「お母さんがさっきは笑って電話してきたけど、今度はボロボロ泣いて電話掛けてきたから、ちょっと実家行ってくるわ」と。
うちの親父が危篤だと報せた時、他界したと報せた時、血の気引いて倒れたと聞いていたので、やっぱり姉が同じ状態になれば気が気でない様子..................

「こう君はあんなに優しいのにR(息子)は冷たい」みたいに泣きじゃくってるとかで、こりゃダメだと。
「じゃあ兄ちゃんに話聞いてもらいな」と、ゆうこの携帯で叔母から電話が。
「あ、もしもし、なに?乳首でも吸うてほしなった?」みたいな事を言わなくてよかったです..................
うんうん聞くだけでしたが、ひとしきり言いたい事を言えたのか、少しはスッキリした様子で一安心。
「おばちゃん、いつでも電話してきて下さいね」で終了。

ゆうこに贈ったL'OCCITANEのものに付いてたサンプルで、叔母が気に入ったらしいイモーテル オーバーナイトリセットセラムという夜用美容液の製品版を送ったので、少しはテンション上がってくれたらいいなと思います。
「ばあさんには勿体ない」とゆうこから言われましたが、まぁ、女の人はいくつになっても女なんだろうと。

とりあえず、T子の容態がいつどうなるかが全くわからないので、ソワソワ落ち着かない今日この頃です。
IMG_7400(Edited).jpg


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